トヨタ ハイラックス歴代モデル解説 初代~4代目│13年ぶりに国内復活したトヨタのピックアップモデルを振り返る!

  • 筆者: オートックワン 編集部
  • カメラマン:トヨタ自動車

誕生から50年、トヨタ ハイラックスをふり返る

1968年に初代モデルを販売開始し、翌1969年にはアメリカへの輸出をスタート。以来、現在までで世界180以上の国や地域で約1,772万台を販売してきたトヨタのピックアップトラック「ハイラックス」。

車名の由来は、英語で「高級な」「より優れた」という意味の「High」と英語で「ぜいたくな」「豪華な」という意味の「Luxury」の合成語から。

そして、2017年9月には、遂に日本国内でも13年ぶりに8代目モデルが復活した。

今回は、そんなハイラックスの歴代モデルをふり返る!

>>歴代ハイラックスを画像でふり返る(41枚)

1968年:初代ハイラックス

1968年3月に発売された新型ボンネット・トラック。「ブリスカ」と「ライトスタウト」の統合後継モデルで、トヨタが企画、日野自動車(株)が開発と生産を担当した。

エンジンは「トヨエース」と同じ1.5リッター・70PSの2R型。セパレートフレーム構造で、サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン/コイルスプリング、リアがリジッドアクスル/リーフスプリング。変速は4速MTコラムシフト。乗用車並みの装備を持つデラックスとスタンダードの2種のグレードを用意。3名乗りで積載量は1,000kg、荷台長は1,850mm。1969年4月には荷台長2,250mmのロングホイールベース仕様を追加し、1970年7月にはアルミバンと保冷車を加えて、1971年2月にはエンジンを1.6リッター83馬力の12R型に変更した。

小型トラックは後にキャブオーバー型が主流となるが、この時代にはボンネット・トラックの人気が高く、各自動車メーカーがラインナップしていた。「ハイラックス」は、小型ピックアップの需要が旺盛なアメリカ市場では「トヨタ トラック」の名で販売した。

◆ボディサイズ◆

デラックス:全長4215×全幅1580×全高1570mm/ホイールベース:2540mm/車重:1040kg

1972年:2代目ハイラックス

1972年5月に発売された2代目モデル。機構的には初代型を踏襲するが、長短2種のホイールベースは、前者を10mm、後者を45mm延長した。デッキ寸法と最大積載量は変更なし。

エンジンは従来の1.6リッターに加えて、高速道路走行を考慮して2.0リッター・105馬力(18R)を搭載する“ハイウェイ”を新設定した。変速は4速MTコラムシフトとフロアシフト、さらにハイウェイには、「ハイラックス」初となるフロア3速AT仕様を設定。フロアシフト車はセパレートシートの2名乗りとなる。高まる安全性への要望に応えて、マスターバック付タンデム・マスターシリンダー式ブレーキを標準装着としたほか、ロード・センシング・プロポーショニング・バルブなどを採用。1975年10月には「50年(1975年)排出ガス規制」に対応し、エンジンは1.6リッター80馬力の12R-J型のみとなった。

◆ボディサイズ◆

デラックス:全長4275×全幅1580×全高1580mm/ホイールベース:2580mm/車重:1090kg

ロングボディデラックス:全長4680×全幅1580×全高1585mm/ホイールベース:2795mm/車重:1115kg

ハイウェイ:全長4275×全幅1580×全高1590mm/ホイールベース:2580mm/車重:1110kg

1978年:3代目ハイラックス

1978年9月に発売された3代目モデル。カタログの表紙を飾っていたのはオレンジのボディに白い装飾サイドストライプを付けた新型「ハイラックス」で、「HILUX CALIFORNIA-日本生まれのアメリカ育ち」と謳われた。これは小型ピックアップをアメリカのように乗用車代わりやレジャーに使うことを提案したもの。

3代目には乗用車的な仕様・装備と乗り心地が与えられた。バリエーションも多岐にわたり、3種の標準ボディと4種のロングボディを設定。トップモデルとして新設されたスーパーデラックスは室内空間に余裕を持たせるため90mm長いキャブを採用。エンジンは1.6リッター(12R-J)を継続。フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン式のまま、スプリングがコイルからトーションバーに変更された。フロントディスクブレーキをデラックス以上に標準採用した。

浮き出しのTOYOTAロゴ付リヤゲートをオプション設定。1979年10月には「ハイラックス」としては初となる4WD(エンジンは2リッターの18R-J)モデルを、また同年12月にも、初のディーゼル・エンジン(L)を後輪駆動モデルに加えた。さらに1981年10月のマイナーチェンジでは、レジャー用として重宝する2列シートのダブルキャブを加えるなど、モデルライフを通じて大幅な車種体系の拡充を図った。

◆ボディサイズ◆

スタンダードボディ・2名乗りデラックス:全長4300×全幅1610×全高1565mm/ホイールベース:2585mm/車重:1055kg

スタンダードボディ・3名乗りデラックス:全長4300×全幅1610×全高1565mm/ホイールベース:2585mm/車重:1055kg

ロングボディ・3名乗りデラックス:全長4690×全幅1610×全高1560mm/ホイールベース:2800mm/車重:1080kg

1983年:4代目ハイラックス

1983年11月に発売された4代目。4代目の後輪駆動モデルは、コンフォタブルシリーズとポピュラーシリーズの2シリーズのラインアップとなった。前者は内外デザインを一新した4代目となるモデルで、後者は3代目の継続生産である。4WDはすべて新ボディを採用。4代目の外観の特徴は前後のブリスターフェンダーである。

エンジンは、後輪駆動用が1.6リッター(12R-J)/1.8リッター(2Y)のガソリンエンジンと、2.2リッター(L)/2.4リッター(2L)ディーゼルエンジン、そして4WD用は2リッターガソリンエンジン(3Y-J)と2.4リッターディーゼルエンジン(2L)を用意。ボディはシングルキャブとダブルキャブの2バリエーションがあり、モデル数は従来の17種から20種に増加した。この代から、高床の三方開き荷台車も設定された。

また1984年5月には、この世代の4WDモデルをベースにステーションワゴン化した、トヨタ初のSUV「ハイラックスサーフ(海外向けは4ランナー)」が発売された。

◆ボディサイズ◆

ショートボディ・スタンダード:全長4300×全幅1610×全高1565mm/ホイールベース:2585mm/車重:1065kg

ロングボディ・デラックス:全長4690×全幅1610×全高1560mm/ホイールベース:2800mm/車重:1095kg

フルオープンデッキ・デラックス:全長4690×全幅1620×全高1545mm/ホイールベース:2850mm/車重:1140kg

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

筆者オートックワン 編集部
MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

MOTA編集方針

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

トヨタ ハイラックスの最新自動車ニュース/記事

トヨタのカタログ情報 トヨタ ハイラックスのカタログ情報 トヨタの中古車検索 トヨタ ハイラックスの中古車検索 トヨタの記事一覧 トヨタ ハイラックスの記事一覧 トヨタのニュース一覧 トヨタ ハイラックスのニュース一覧

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる