トヨタ 新型 ハリアー・ハリアーハイブリッド[3代目・2013年12月発売モデル] 試乗レポート/今井優杏(2/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二・和田清志
日本専用モデルとしてダウンサイジングされた新型ハリアー
さらに3代目ハリアーの一番大きな変更点は、初代ほどのサイズ感には及ばないものの、全長マイナス55mm、全幅マイナス10mm、全高(ルーフ部)マイナス20mmと、少しダウンサイジングされ、日本専売モデルとして販売されたことにある。
これまでハリアーはSUVのドル箱試乗であった北米市場を視野に入れて生産されていたため、ある程度のボディサイズが必要であった。
しかし今となればそのハリアーの存在を、アニキ分的な位置づけになる「レクサス RX」が埋め、さらにプラットフォームを共用する弟分「トヨタ RAV4」もその牙城を守っているから、もはや北米にてハリアーに用意された椅子は残っていない。もし万が一北米に展開されれば、ハリアーはRXよりも高いヴァリューで完全にアニキであるRXを喰ってしまうことになる。いわば内部刺客になってしまうことが想像できるから、恐らく今後も北米に展開されることはないと予想する。
しかし日本では確固たる需要もあり、また先代モデルユーザーからの継続を願うラブコールもあったということで復活を遂げた。そう、かねてよりウワサされていたとおり、ハリアーは市場から消えるはずのモデルだったのである(実際2012年秋には先代モデルは生産を終え、しばらく空白期間があった)。
[次ページへ続く]
この記事にコメントする