トヨタ 新型 ハリアー・ハリアーハイブリッド[3代目・2013年12月発売モデル] 試乗レポート/今井優杏(4/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二・和田清志
ハイブリッドと2.0リッターガソリン車は明確にキャラが違う
対してかなり気合の入った、そしておそらく直接の『売れ線』になるハイブリッドだが、こちらは2.5リッターガソリンエンジンと、同社の誇るフルハイブリッドシステム「THS-Ⅱ・E-Four」が搭載された。
これは踏み出しから抜群に上質。
滑らかな滑り出し、モーターならではのしっかりした加速、重厚かつ軽やかなハンドリング。きっちりすべてが『上質』の方向を向いている。ハイブリッドとガソリンエンジンで明確に性格を分けたと言うが、その差歴然である。
もともと重量のあるハイブリッドシステムを床下に搭載することから、乗る前から低床・低重心、きっちりと接地感の高い走りを期待していたのだが、思惑ドンピシャリだ。
また、以前「レクサス IS」の試乗記でも熱弁をふるったが、このハリアーもハイブリッドのモーター特性を生かし、バネ上制振制御が採用されている。これは路面の凹凸に合わせて逆方向のトルクを前輪にかけてやることで、キャビンをフラットに保つというもの。特にハリアーのようにストローク量が大きく、路面状況が室内に伝わりやすいSUVではかなり有効な制御だと感じた。
難点はといえば、ハンドリングが重厚な分、ハンドル操作が重いということ。また、ブレーキのタッチがかなり過敏だ。少し踏んだだけでキュ!と効いてしまうのでフェザータッチの踏力コントロールが必要となる。この辺はプリウスに乗ったことがある人なら、「ああ、アレね」と解ってもらえるかと思う。
トヨタ新型ハリアー ハイブリッド「PREMIUM“Advanced Package”」[E-Four(電気式4輪駆動)] 主要諸元
全長x全幅x全高:4720x1835x1690mm/ホイールベース:2660mm/車両重量:1800kg/駆動方式:E-Four(電気式4輪駆動)/エンジン種類:直列4気筒 DOHC アトキンソンサイクル「2AR-FXE」型ガソリンエンジン/総排気量:2493cc/エンジン最高出力:152ps(112kW)/5700rpm/エンジン最大トルク:21.0kgf-m(206N・m)/4400-4800rpm/フロントモーター[交流同期電動機]最高出力:143ps(105kW)/フロントモーター最大トルク:27.5kgf-m(270N・m)/リアモーター最高出力:68ps(50kW)/リアモーター最大トルク:14.2kgf-m(139N・m)/駆動用主電池:ニッケル水素電池/トランスミッション:電気式無段変速機/燃料消費率:21.4km/L[JC08モード]/メーカー希望小売価格:447.0万円[消費税込み]
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