トヨタ 新型ハリアーが強過ぎる! 人気の理由はシンプルに「格好良くて高級にみえる」から!?

  • 筆者: 鈴木 ケンイチ
  • カメラマン:小林 岳夫・島村 栄二・MOTA編集部・TOYOTA
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一般社団法人 日本自動車販売協会連合会が毎月発表している「乗用車ブランド通称名別順位」、いわゆる新車販売台数ランキングにおいて、ここ最近のトップ10はトヨタ勢の一強状態にある。そんな中でも過去最高の売れ行きを示しているのが「ハリアー」だ。

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目次[開く][閉じる]
  1. 旧型ばかりの新車ランキングの中で最新モデル「ハリアー」が大健闘!
  2. おかしいぞ!? 新車ランキング上位に「2020~2021年に登場した新型車が少ない」不思議
  3. 過去最高の販売記録を更新し好調な「トヨタ ハリアー」

旧型ばかりの新車ランキングの中で最新モデル「ハリアー」が大健闘!

新車の売れ行きは、自動車メーカーにとっても、われわれのような自動車系ジャーナリストやメディアも強い興味の対象となる。それを知るための指針となるのが、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会が毎月発表している「乗用車ブランド通称名別順位」だ。

ところが、最近になって、そのランキングの内容がおかしなことになっている。どのようにおかしいのかと説明する前に、まず現在(2021年1~6月)のランキングを紹介しよう。

2021年上半期(2021年1月~6月度)新車販売ランキング

1位 トヨタ ヤリス 11万9112台

2位 トヨタ ルーミー 7万7492台

3位 トヨタ アルファード 5万6778台

4位 トヨタ カローラ 5万3864台

5位 トヨタ ハリアー 4万8271台

6位 トヨタ ライズ 4万7965台

7位 日産 ノート 4万6879台

8位 トヨタ ヴォクシー 4万1101台

9位 ホンダ フリード 3万5551台

10位 トヨタ シエンタ 3万3753台

[自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)調べ・軽除く]

おかしいぞ!? 新車ランキング上位に「2020~2021年に登場した新型車が少ない」不思議

10モデルのうち8モデルがトヨタを占める。確かに、それも相当なものだが、今回、注目しているのは違う点だ。

このランキングで、おかしなことは、「今年と去年の新型車が少ない」ということだ。10モデルのうち、2020~2021年に発売されたのは「ヤリス」「ハリアー」「ノート」の3モデルのみなのだ。また、10モデルのうち、8モデルがトヨタ車というのも注目点だろう。

2020年5月に行われたトヨタ各店の販売再編が主要車種の台数増に寄与

これは、コロナ禍という異変の中でも、トヨタは粛々とスケジュール通りに新型車を市場に投入し続けているというのが大きいだろう。また2020年春に、トヨタは全ディーラーでの全車種併売化を実施している。これまでトヨタは4チャンネルに販売網を分け、それぞれに専売モデルを用意していたが、それをやめたのだ。

これによって数字を伸ばしたのが「ルーミー」や「アルファード」、そして「ハリアー」だ。専売化が解除された人気車種であれば、これまで扱っていなかった販売チャンネルでも売れるようになる。

つまり、単純に販売する店数が増えている=販売力がアップしているのだ。売れて当然だろう。

過去最高の販売記録を更新し好調な「トヨタ ハリアー」

しかし、そんな中でも注目したいのが「トヨタ ハリアー」だ。昨年6月に登場した第4世代の新型「ハリアー」は、2020年7月~12月で5万2297台を販売。翌2021年1~6月の上半期で4万8271台を売ってランキングの5位に入っている。この調子であれば、年間10万台も夢ではない。そして、この数字は「ハリアー」として過去最高となる。非常に好調なのだ。

しかもこれは大衆車の記録ではない。300万円から500万円する、立派な高級車であることが凄い。

ちなみに、個人的な知り合いに新型「ハリアー」を購入した人物がいたため、話を聞いてみた。地方在住の50代の会社員だ。第2世代の「ハリアー」を13年ほど乗り続け、2020年暮れに新型モデルを購入。約半年の納車待ちを経て、つい最近に新型「ハリアー」のオーナーとなっている。

新型ハリアー購入ユーザーに直撃! どうしてハリアーが良かったの!?

まず、過去13年に乗った「ハリアー」を購入した理由は何かと聞けば

「格好良かった」「高級車で憧れていた」「3.5リッター・エンジンなので速かった」

と言う。確かに、初代が登場した1990年代後半から2000年代当初のころの「ハリアー」のイメージは非常に良いものであった。同世代の筆者としても、購入の理由はよくわかるものだ。

では、なぜ今になって新型を購入したのか。

「タイミングが良かった(長く乗って税金が高くなった/故障が怖くなってきた)」というのが前提にあるが、やはり

「先代(3代目)よりも顔つきが格好良いから」

だという。なるほど、現行4代目はヘッドライトの形が先代よりもキリリしているように思える。こちらも個人的に納得できる理由だ。ちなみに

「パワーが足りない」「鷹のエンブレムがなくなって寂しい」

という不満はあるようだが(知人は高出力なハイブリッドモデルではなく、2リッターガソリンモデルを購入)、それ以外はおおむね満足しているとか。

「ハリアーは格好良くて高級そう」シンプルだけど説得力ある人気の理由

大事なのは「格好良い」ということと「高級車」のイメージが強いことだ。これはトヨタが「ハリアー」の特徴としてアピールするイメージそのものでもある。つまり、話を聞いたのは一人であるけれど、似たような理由で新型「ハリアー」を購入した人が非常に多いことが推測できる。実際、SNSをちょっと見渡しただけでも「新型ハリアーがカッコイイ」「価格の割に質感が高い」といった同様の意見が異口同音で非常に多く観られる。

実にシンプル過ぎる理由ではあるが、ハリアーの歴代モデルが培ってきたイメージの良さと、今のSUVブームと合わさったことが、現在の新型「ハリアー」販売台数の結果につながっているのではないだろうか。

[筆者:鈴木 ケンイチ/撮影:小林 岳夫・島村 栄二・MOTA編集部・TOYOTA]

トヨタ/ハリアー
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新車価格:
312.8万円620万円
中古価格:
57.8万円702.1万円

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鈴木 ケンイチ
筆者鈴木 ケンイチ

1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく”“深く”説明することをモットーにする。最近は新技術や環境関係に注目。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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