トヨタ C-HR vs 三菱 エクリプスクロス│近藤みやびが比べちゃうぞっ♪

  • 筆者: 安藤 修也
  • カメラマン:小林 岳夫 モデル:近藤 みやび
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人気のコンパクトSUV から、売れ筋モデルと最新鋭モデルの2台を徹底比較!

世界的なブームとなっているSUVだが、日本でもここ数年で販売台数が倍増するほど人気を高めている。SUVならではの魅力といえば、まず最低地上高が高いことによる悪路走破性能、アイポイントの高さからくる運転のしやすさ、ダイナミックかつスタイリッシュなデザイン、さらに室内や荷室スペースも広く使い勝手が優れている点なども挙げられる。日本ではボディが小さめのモデルが好まれる傾向にあり、近年、コンパクトSUVが車種数を増やしている。

今回は同カテゴリーの中から、売れ筋モデルと最新鋭モデルの2台をピックアップ。まずは、2016年末にデビューするとまたたく間にユーザーの人気を集め、2017年のSUV新車販売台数首位を獲得しトヨタ C-HR(販売価格[消費税込]2,516,400円〜2,929,200円)。比較相手としたのは、発売前からスタイリングを公開し、満を持して2018年3月にデビューとなった、三菱 エクリプスクロス(販売価格[税込]2,532,600円〜3,095,280円)だ。

なお、今回比較のお手伝いをしてくれるのは女医の近藤みやびちゃん。現在24歳ながら大人の魅力たっぷりで、レースクイーンやK-1ガールズとしても活躍するプロポーション抜群のモデル美女だ。

パワートレイン(エンジン)比較

トヨタ C-HRはデビュー前に「プリウスのSUV版か?」と騒がれたとおり、プリウスと同じ1.8リッターエンジンベースのハイブリッドシステムを搭載(JC08モード燃費は30.2km/L)。洗練されたシステムだけに、スムーズで十分なパワーを備えている。また、流行りのダウンサイジングターボエンジン(1.2リッター)も設定(JC08モード燃費は15.4km/L)。ハイブリッドはFF、ガソリンエンジンは4WDと、駆動方式との組み合わせが決まっているのが特徴だ。

一方の三菱 エクリプスクロスのパワートレインは、新開発された1.5リッターのダウンサイジングターボエンジンで、駆動方式はFFと4WDどちらも選べる。それほど軽くはないボディを加速させるには十分なパワフルさを備えており、燃費は1.5リッターで14.0km/L(JC08モード)となる。

女医 近藤みやびの診断コメント

同じガソリンエンジンで比較した場合、エクリプスクロスのほうがパワフルな感じでした。きっと排気量の差なんでしょうね。とはいえ、どちらのクルマもカーブなどを走った時に車体がしっかりしていて、乗り心地もよかったのが好印象でした!

外観比較

複雑な面構成で近未来的なデザインが採用されているC-HR。薄型ヘッドライトを採用したフロントまわりもクールな印象だ。特徴的なのは、リアドアハンドルを隠すように配置したCピラー形状で、特にクーペ風にまとめられたリア方向からのスタイリングは秀逸。

一方でエクリプスクロスのデザインは、フロントフェイスにX字が入った三菱ブランドのイメージを踏襲した「ダイナミックシールド」が採用されている。また、リアまわりのデザインでは、ワイドなリアランプがサイドから大胆にリアウインドウを上下2分割したデザインは、オリジナリティが感じられる。

女医 近藤みやびの診断コメント

カッコよさのベクトルが違う方向にあると思うんですけど、C-HRは新鮮味のあるデザインで、エクリプスクロスは男らしさが感じられるデザインだと思います!

内装

C-HRのインパネは、ディスプレイや操作系が運転席側に向けられていてコクピット感が演出されている。個性的なエクステリアに比べるとやや大人しめだが、有機的なラインで構成されており、イタリア車やフランス車っぽいラテンの雰囲気を備えている。

エクリプスクロスのインテリアは、いかにも三菱らしい質実剛健な雰囲気でまとめられ、スイッチ類の配置も実用性優先。センターコンソールに備えられたタッチパッドコントローラーでは、スマートフォン連携ディスプレイオーディオを運転姿勢のまま操作することができる。

女医 近藤みやびの診断コメント

エクリプスクロスの車内は、なんだか“大人の仕事場”って雰囲気で重厚感があるんだけど、ちょっと新鮮さが足りないかも。大人っぽい雰囲気にまとめられていて、今っぽさも感じらるし、私はC-HRのほうが好きかなー。

フロントシート比較

C-HRのフロントシートは、ブラウンの本革とブラックのファブリックのコンビ生地を採用。上位グレードには本革シートが設定されている。

エクリプスクロスのフロントシートは、上級グレードのみシートヒーター付きの本革仕様。標準車はファブリック仕様となっている。

女医 近藤みやびの診断コメント

どちらの本革シートもラグジュアリーな雰囲気でいい感じですね。標準グレードで比べたら、やっぱりおしゃれなブラウンのカラーが使われてるC-HRの方がかっこいいと思います!

セカンドシート比較

C-HRはエクステリアデザインのためにウインドウのサイズが犠牲になっている印象。後席頭まわりの空間もやや狭く、センター部のアームレストも設定されていない。

エクリプスクロスの後席もデザイン優先のため頭まわりのスペースが犠牲になっているが、前後200ミリのスライドが可能で、シートバックのリクライニングも可能となっており、ゆったりと座れることができる。

女医 近藤みやびの診断コメント

リラックスできる姿勢に調節できて、ドライブ中も外がたくさん見えたほうが楽しいので、エクリプスクロスのほうがいい感じですかね。

ラゲッジスペース比較

やはりデザイン優先のため、C-HRのラゲッジスペースはそれほど広くない。開口部は広いが、傾斜がきつくなっていて大きな荷物を搭載するには上のほうまで持ち上げる必要がある。ただ、内部はサスペンションの張り出しなどが最小限になっていて使いやすい。

エクリプスクロスも開口部の広さはC-HRと同程度。スペースは広めだが、サスペンションの張り出しはすこし気になるところ。電源ソケットが設置されているのは嬉しいポイントだ。

女医 近藤みやびの診断コメント

電源があるのでエクリプスクロスのほうが便利かも。だけど、どちらもたくさん荷物が入りそうなので、アウトドアなんかで大活躍しそうですね!

安全装備比較

C-HRはトヨタの予防安全パッケージ「トヨタ セーフティ センスP」が採用されている。単眼カメラとミリ波レーダーを用いて歩行者も含めた前方の障害物を検知し、衝突被害軽減ブレーキ、レーンデパーチャーアラート(ステアリングアシスト付き)、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロールなどの機能が盛り込まれている。

エクリプスクロスは、三菱の予防安全技術「e-Assist(イーアシスト)」を採用。検知システムにはカメラとミリ波レーダーに加えて、赤外線レーザー、超音波センサーも用いられている。衝突被害軽減ブレーキのほか、車線逸脱警報システム、誤発進抑制機能(前進&後退時)などの機能で構成されている。

女医 近藤みやびの診断コメント

並べて見てみるとどちらも機能が充実してますね。運転の苦手な私としては(笑)、ペダル操作のミスが怖いからエクリプスクロスの誤発進抑制機能は嬉しいかも!

☆まとめ☆

C-HRはコンパクトSUVのなかでもシャーシ性能が高レベル。4代目プリウスで初採用された新世代プラットフォーム「TNGA」が用いられたことで、乗り心地は上質でしなやかなものになっている。コーナーなどでも重心の高さが感じられないSUVらしからぬ走りをみせる。

デビュー時期に1年以上の差があるだけに、エクリプスクロスもかなり走りのいいクルマに仕上がっている。三菱伝統の4輪制御技術「S-AWD」は完成度が高く、走りのフィーリングや乗り心地、質感もC-HRに負けないくらい高い。

室内スペースや使い勝手の良さなど実用面ではエクリプスクロスのほうが上手だが、それはC-HRがデザイン優先のスタンスであることも影響している。C-HRのほうが内外装デザインは上質感高く仕上がっているようだが、そのあたりはユーザーの好み次第な部分でもある。

[レポート:安藤 修也 /Photo:小林 岳夫 モデル:近藤 みやび]

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安藤 修也
筆者安藤 修也

1976年生まれ。埼玉県出身。ベストカー、CARトップ、GetNaviの各編集部勤務を経て、2010年より清水草一率いるフリーランス集団『フォッケウルフ』に所属。現在は、素浪人エディター&ライターとして、自動車専門誌、一般誌、Webなどで幅広く活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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