価格が高くて納期も長い! 新型アルファード・ヴェルファイアの代わりのミニバンは?

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:茂呂 幸正/トヨタ自動車/MOTA編集部
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新型アルファード・ヴェルファイアは発売から2か月で受注が停止するほど非常に高い人気のあるミニバンです。

本記事では、新型アルファードヴェルファイアの現時点の受注状況や納期、新車価格や中古車価格、代わりにおすすめミニバン、おすすめではないミニバン、納期を待っても新型アルファード・ヴェルファイアを買うべき人をご紹介します。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型アルファード・ヴェルファイアの受注状況・納期
  2. 新型アルファード・ヴェルファイアの新車価格
  3. 新型アルファード・ヴェルファイアの中古車価格は新車の1.5倍まで高騰
  4. [おすすめではない]先代アルファード・ヴェルファイア
  5. [おすすめではない]日産 エルグランド
  6. [代わりにおすすめ]ホンダ オデッセイ
  7. [代わりにおすすめ]レクサス LM
  8. 新型アルファード・ヴェルファイアの納期を待って選ぶべき人は?
  9. 新型アルファード・ヴェルファイアの魅力を紹介
  10. まとめ

新型アルファード・ヴェルファイアの受注状況・納期

新型アルファードとヴェルファイアは、2023年6月の発売以来、非常に高い人気を誇っています。

発売2ヶ月後の同年8月には、一部の販売店で「納期が1年以上かかる」「割り当て台数がすべて売り切れたため、受注を停止した」という声が聞かれるようになりました。

先代のアルファードとヴェルファイアも同様に人気で、納期の遅れから2022年6月頃には受注が停止されていました。そのため、約1年間にわたり購入希望者が増え続け、2023年6月の新型発売後、注文が殺到し、すぐに受注停止に至ったのです。

販売店では受注をしておらず現時点では購入が難しい状況

一部の販売店では受注を続けていた可能性がありますが、複数の販売店に確認したところ「新型アルファードとヴェルファイアは、すでに長期間受注を受け付けていない」という状況です。

今後の見通しについて販売店に問い合わせると、「2024年10月以降に受注が再開されるかもしれないが、確定ではない」という回答でした。そのため、具体的にいつ購入できるかは不明です。

さらに、受注再開を待つ多くの購入希望者がいるため、「親しいセールスマンに早めに注文を依頼している人も多い」とのことです。

定額制カーリースのKINTOでも取り扱いはなし

2024年8月下旬時点では、定額制カーリースのKINTOでも新型アルファード・ヴェルファイアは取り扱われていません。

新型アルファード・ヴェルファイアの新車価格

新型アルファードの新車価格

新型アルファードの新車価格は540万〜872万円です。

グレードごとの価格は以下の通りです。

グレードパワートレーン駆動方式価格(税込)

Z

2.5Lガソリンエンジン

FF

540万円

4WD

559万8000円

2.5Lハイブリッド

FF

620万円

E-Four

642万円

エグゼクティブラウンジ

2.5Lハイブリッド

FF

850万円

E-Four

872万円

新型ヴェルファイアの新車価格

新型ヴェルファイアの新車価格は655万〜892万円です。

新型ヴェルファイアは外観や内装、運転感覚をスポーティに仕上げ、装備も充実させているため、新型アルファードに比べて高めに設定されています。

グレードごとの価格は以下の通りです。

グレードパワートレーン駆動方式価格(税込)

Zプレミア

2.4Lターボエンジン

FF

655万円

4WD

674万8000円

2.5Lハイブリッド

FF

690万円

E-Four

712万円

エグゼクティブラウンジ

2.5Lハイブリッド

FF

870万円

E-Four

892万円

新型アルファード・ヴェルファイアの中古車価格は新車の1.5倍まで高騰

車種・グレード新車価格中古車価格
新型アルファード
Z ハイブリッド

620万円

900万円前後

新型ヴェルファイア
Zプレミア ハイブリッド

690万円

1000万円前後

先ほど述べた通り、新型アルファード・ヴェルファイアは新車で購入することが難しいです。

そこで新型アルファード・ヴェルファイアの中古車を買う方法がありますが、新型の中古車価格は際立って高いです。

例えば新型アルファードの主力グレードであるZ(ハイブリッド)の新車価格は620万円ですが、2024年8月時点では中古車価格は900万円前後に達します。中古車が新車の1.5倍の価格で売られているのです。

また、新型ヴェルファイア Zプレミア(ハイブリッド)の新車価格は690万円ですが、その中古車は1000万円前後なので、こちらも1.4〜1.5倍に達します。

このように新型アルファード・ヴェルファイアは新車が手に入らないために中古車需要が高まり、中古車価格も高騰しています。

[おすすめではない]先代アルファード・ヴェルファイア

アルファード・ヴェルファイアの先代モデルは、新型アルファード・ヴェルファイアの代わりの車としてはおすすめできません。

例えば、5年落ちになる2019年式アルファードでは、直列4気筒2.5Lノーマルガソリンエンジンを搭載する「2.5S」の新車価格が約375万円でした。その中古車価格も380〜400万円で販売されています。

走行距離が4〜5万kmに達する5年落ちの先代モデルが現行型の新車と同程度の価格では、新型アルファード・ヴェルファイアの代わりとして推奨できません。

[おすすめではない]日産 エルグランド

日産 エルグランドは新型アルファード・ヴェルファイアのライバル車ですが、代わりの車としてはおすすめできません。発売から14年を経過して古さが目立ちます。

また、エルグランドではハイブリッドを選べず、安全装備も新しくはないので、推奨できません。

[代わりにおすすめ]ホンダ オデッセイ

多人数やファミリーで使うならホンダ オデッセイがおすすめです。全長4860mm、全幅1820mmのLサイズミニバンで、新型アルファード・ヴェルファイアのライバル車とされています。

全高と床が低く走行性能が優れている

しかし、オデッセイは新型アルファード・ヴェルファイアとは性格が異なります。

アル・ヴェルオデッセイ
全長

4995mm

4860mm

全幅

1850mm

1820mm

全高

1935~1945mm

1695mm

ホイールベース

3000mm

2900mm

新型アルファード・ヴェルファイアの全高が1900mmを超えるのに対し、オデッセイの全高は1695mmで、約240mm低く設計されています。さらに、床も低めに抑えられています。

車の床と天井は、低ければ低いほど乗降性、走行安定性、乗り心地、空気抵抗の低減による燃費性能が向上します。その点で、オデッセイは車両開発の基本に忠実で、優れた機能を備えています。

多人数でも居住性がよく快適

オデッセイは居住性もよく快適です。3列目シートの頭上と足元の空間は新型アルファード・ヴェルファイアよりやや狭いものの、低床設計により、床と座面の間隔を適度に確保し、座り心地が良くなっています。

多人数乗車時の快適性は、新型アルファード・ヴェルファイアと同等以上です。

新型アルファード・ヴェルファイアは全高と床が高いため、外観が堂々としていて視界も良好です。

一方で床の高さがオデッセイより100mm以上高くなっているため、乗降時にはサイドステップが必要で、走行安定性もオデッセイに比べて劣ります。

オデッセイは、乗り降りのしやすさや低重心による優れた走行安定性を重視して設計されており、機能面で優れた車づくりがされています。

実用性の高いLサイズミニバンの求めるなら、オデッセイ e:HEV アブソルートEX(500万600円)がおすすめです。オデッセイの納期は1〜3か月程度です。

[代わりにおすすめ]レクサス LM

予算に余裕がある場合、レクサス LMも選択肢の一つです。LMは新型アルファード・ヴェルファイアと同じプラットフォームを使用しながら、デザインや機能がより高級に仕上げられています。

グレード乗車定員価格
500hエグゼクティブ

4人

2000万円

500hバージョンL

6人

1500万円

LMの価格は、4人乗りの「500h エグゼクティブ」が約2000万円、6人乗りの「500h バージョンL」が約1500万円です。

新型アルファードの最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」の新車価格は約850万円ですが、中古車では1300万〜1400万円にまで値上がりしています。

こうした状況から、1300万〜1400万円を中古のアルファード エグゼクティブラウンジを選ぶよりは、1500万円で新車のLM 500h バージョンLを購入した方が割安と言えるでしょう。

レクサス LMは内装も豪華でエンジンも上級

LMは外観は新型アルファード・ヴェルファイアよりさらに豪華で、乗り心地やシートの快適さ、シート調整機能も充実しています。

エンジンも上級の2.4L直列4気筒ターボハイブリッドが搭載されています。

レクサス LMの納期は長めながら確実に購入できる

また、LMの納期は2024年8月下旬時点で9〜10か月と長めですが、新型アルファード・ヴェルファイアとは異なり、注文を受け付けているので、確実に購入できます。

新型アルファード・ヴェルファイアの納期遅れや中古車価格の高騰により、中古車市場での価格がLMに近づいています。

そのため、機能と価格のバランスを考えると、レクサスのプレミアムブランドであるLMの方が、新型アルファード・ヴェルファイアよりもお得に感じられるかもしれません。

アル・ヴェルLM
全長

4995mm

5125mm

全幅

1850mm

1890mm

全高

1935~1945mm

1955mm

ホイールベース

3000mm

3000mm

新型アルファード・ヴェルファイアの納期を待って選ぶべき人は?

新型アルファード・ヴェルファイアを選ぶべき人

  • 存在感や見晴らし感覚が欲しい人
  • 豊富なカスタマイズを楽しみたい人
  • ビジネスシーンでもプライベートでも使える車を求める人
  • 新型アルファード・ヴェルファイアは、外観の迫力や高い視点からの見晴らしといった感覚的な価値を重視した「売れる車づくり」によって、非常に高い人気を誇っています。そのため、存在感や視界の高さを求める場合、オデッセイでは物足りないかもしれません。

    また、新型アルファード・ヴェルファイアは、純正アクセサリーや社外品など、豊富なカスタマイズが可能です。そのため、カスタマイズを楽しみたい方にもおすすめです。

    さらに、フォーマルからカジュアルまで、幅広いシーンで活躍できるのも魅力の一つです。

    これらの魅力を重視する方には、新型アルファード・ヴェルファイアの納期を待つ価値があるでしょう。

    新型アルファード・ヴェルファイアの魅力を紹介

    新型アルファード・ヴェルファイアの外観

    新型アルファード・ヴェルファイアのボディサイズは、全長4995mm、全幅1850mmで、全高はアルファードが1935mm、ヴェルファイアが1945mm、ホイールベースは3000mmです。

    先代モデルより全長が45mm長くなっていますが、機械式駐車場の一般的な制限サイズである全長5000mm×全幅1850mm以内に収まっています。

    新型アルファード・ヴェルファイアの外観デザインは、「カタマリ感」を重視し、躍動する闘牛をモチーフにしています。

    フロントグリルは、闘牛が突進しているような力強さを表現するため、エンブレム部分を最も前方に配置した逆傾斜の形状が特徴です。

    また、ミニバンの側面が平坦でのっぺりとした印象になりがちな点を改善するため、ボディサイドにはフロントからリアにかけて抑揚のあるデザインが施されており、個性的で力強く、堂々としたスタイルになっています。

    新型アルファードは先代の特徴的なフロントグリルを継承し、新型ヴェルファイアは張り出し感を抑えつつ、スポーティなデザインが特徴となっています。

    新型アルファード・ヴェルファイアの内装

    新型アルファードとヴェルファイアの室内空間は、限られたスペースを最大限に活用するため、運転席のドライビングポジションや2列目シートの設計が工夫されています。

    さらに、3列目シートの周りのクォータートリム(3列目シート横の壁部分)やバックドアトリム(ドア内側の内装)は、0.1mm単位で薄く設計されており、より広い着座スペースが確保されています。

    また、前後席の間の距離も広くなっており、運転席と2列目シートの間は5mm、2列目と3列目シートの間は10mm、先代モデルよりも広がっています。

    新型ヴェルファイアには新たに「Zプレミア」という専用グレードが設定されました。このグレードは、黒を基調とした金属の装飾を施し、より上質な雰囲気を演出しています。さらに、専用のサスペンションチューニングやボディ補強により、走行性能が向上し、「運転する喜び」を感じられるようになっています。

    まとめ

    今回は、新型アルファード・ヴェルファイアの代わりの車としてホンダ オデッセイとレクサス LMをご紹介しました。

    オデッセイは多人数やファミリーで使う人に、LMは予算を気にせずより上質な車を求める人におすすめです。

    一方、新型アルファード・ヴェルファイアには、他の車種にはない特徴として、圧倒的な存在感や豊富なカスタム、プライベートやビジネスの場など、あらゆるシーンで快適な移動空間を求める方におすすめです。

    そのため、新型アルファード・ヴェルファイアならではの個性や使い勝手を求める人にとっては、それ以外の車を選ぶのは難しいかもしれません。

    それでも、新型アルファード・ヴェルファイアの納期が長くなりそうな今、その代わりとして他の選択肢を一度は考慮し、試乗をして比較検討してみるのがおすすめです。

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    渡辺 陽一郎
    筆者渡辺 陽一郎

    1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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    監修者MOTA編集部

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