スズキが1年半振りに新型軽自動車を投入、大本命「新型ワゴンR」で勢い取り戻すか(2/2)
- 筆者: 国沢 光宏
新型ワゴンRでスズキは元気を取り戻せるか
鈴木修会長がトヨタのお友達グループ入りを決断したのは、普通車の失敗に加え、唯一の売れ筋モデルだった『ソリオ』の対抗としてトヨタ・ダイハツグループがソリオ潰しの新型ミニバンを出すという情報を得たためだと言われている。
いずれにしろスズキにとって極めて難しい環境になってきた。新型ワゴンRで巻き返せるだろうか?
スズキを取りまく事情は、トヨタのお友達グループに入る前と大きく変わった。今までならダイハツに殴りかかっても全く問題なし。むしろユーザーにとって好ましい戦いだった。
けれど今や、ダイハツ=トヨタである。ダイハツに遠慮しなければならない。
ムーヴに代表されるダイハツ車を仮想ライバルとするような展開は難しいと考える。もちろんワゴンRもフルモデルチェンジ直後は売れるだろうけれど、ラパンやハスラーのユーザーをある程度持っていかれると思う。
スズキが元気を取り戻す唯一の方法は「魅力のあるクルマ作り」しかない。
果たして新型ワゴンRは、ダイハツやホンダ、日産の軽自動車を買っているユーザーを引っ張り込めるだろうか?
[Text:国沢光宏]
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