スズキ 新型 ワゴンR・ワゴンRスティングレー[5代目・2012年モデル] 試乗レポート／国沢光宏(1/2)

国沢光宏、ワゴンRの完成度に脱帽！

スズキの新しいワゴンR／ワゴンRスティングレーに試乗したら、完成度の高さに驚いた。重箱のスミをつついても問題点が出てこないほど。以下、優れている部分を挙げてみよう。

まず評価すべきは動力性能。ターボ無しの660ccに乗りDレンジをセレクトしてアクセルを踏んだら、拍子抜けするほど軽快に走り出す。

先代モデルより70kgの軽量化(860kgのグレードが790kgになった)をしている、と解っていても驚く。

クルマの重量だと解りにくいけれど、86kg の人がダイエットで79kgになったと思えばいい。このくらい軽快に走ってくれれば、ターボエンジンじゃなくても全く不満無し！

こりゃもう「軽No.1」のCVTだ

2速切り替え式CVTの仕上がりも抜群だ。スタート用のギアレシオが低いので、一段とストレスのない加速を楽しめます。

急加速したい時は思い切って高い回転数使うため元気良いし、巡航状態になれば、燃費追求のため思い切って回転数を低くする。軽自動車のベスト1でございます。

車速13km/h以下でエンジンを停止させる新アイドリングストップシステムも試してみた。

信号待ちなどのためブレーキ掛けると、停車直前にエンジン止まっている感じ。タイミングとしちゃ申し分ない。弱いブレーキを掛けて速度落としてやれば、動いているウチにエンジン止まるのがよ～く解る。

また13km/h以下でエンジン止まった状態から再加速のためブレーキ離すと、瞬時に始動。これまた問題なく加速することが可能。

ナニからナニまで上手に稼働してくれるのだった。いろんな意味でキッチリ煮詰められていると感心しきり。

ちなみに、再始動時のセルモーター騒音や振動も優秀なレベルだ。