なぜ、いまスズキは“軽”ではなく“小型車”にこだわるのか【イグニス 徹底解説】(4/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
発表から発売までの時間差はおよそ一ヶ月・・・その弊害とは
問題なのは冒頭で述べた発表が「2016年1月21日」、発売は「2月18日」というおよそ1ヶ月もの時間差についてだ。
ディーラーに尋ねると「すでに発表されたので受注を行っているが、試乗車が配車されるのは発売の2月18日以降になる」と言う。となれば、今後イグニスが人気を高めて多くのユーザーが購入を希望した場合、試乗して運転感覚や居住性を確かめた上で契約すると、納車待ちの最後に並ぶことも考えられる。
「実車を見ずに注文をするか、納期の遅延を覚悟で試乗を行い、間違いのない買い方をするか」という選択を迫られる。
今はイグニスに限らず、どこも同じような売り方になった。むしろ、発表と発売を明確に示しているスズキは正直なメーカーである。大半は発表と発売を同日にしながら、実際は代替えユーザーなどを対象に1ヶ月以上も前から受注を開始する。
だから報道発表で新型車の登場を知ったユーザーがディーラーに出向けば、すでに長い行列ができているという具合だ。
予め受注を募れば売れ筋のグレードや装備が分かり、生産開始と同時に登録と納車を開始できるから時間的な効率も良い。メーカーの都合のためにユーザーが前述のような選択を迫られ、納期を短く抑えたい場合は「クルマを見ないで買う」危険をおかさねばならない。
今までのスズキはこのあたりをフェアにやってきたから、今回のイグニスには驚いた。
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