なぜ、いまスズキは“軽”ではなく“小型車”にこだわるのか【イグニス 徹底解説】(1/5)
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- 筆者: 渡辺 陽一郎
第44回東京モーターショー2015に参考出品されていた「スズキ イグニス」が、2016年1月21日に発表された。しかし「発売」は2月18日。
「この日程のズレは何だ?」
実は、この背景にはスズキが置かれた今の状況や販売戦略が絡んでくるのだが、まずは車両の概要をお伝えしたい。
小さなボディで取り回し性も良いが「斜め後方の視界」にご注意を
外観の見栄えは現行アルトにも通じる骨太なデザイン。ボディ後端のピラー(天井を支える柱)が太めでサイドウィンドウの下端も後ろへ持ち上げられており、斜め後方の視界は悪い。
だが、ボディが小さく最小回転半径は4.7mと小回りは効くので、取りまわし性自体は良い。購入前には、車庫入れや縦列駐車を試したいところだ。
プラットフォームは「スズキ ソリオ」と共通。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2,435mmだからソリオよりも45mm短く、全長は10mm下まわる。全幅はソリオと同じだ。イグニスはホイールベースが短く、外観の骨太感を演出すると同時に最小回転半径が0.1m小さく抑えられている。
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