初のインド製SUZUKI車は甘口?それとも辛口!?/「スズキ バレーノ」速攻試乗レポート(5/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:小林岳夫・オートックワン編集部
高速域まで反応可能なレーダー式自動ブレーキやACCも備える
スズキ バレーノの車両価格は、XGが141万4800円、XTは161万7840円だから、フィットやヴィッツの1.3~1.5リッターエンジン搭載車とほぼ同じだ。バレーノには時速100kmまで作動するレーダーブレーキサポートII(ミリ波レーダー方式の緊急自動ブレーキ)が標準装着され、時速40~100kmの範囲内で車間距離を自動制御できるクルーズコントロールも備わる。こういった充実した装備と、優れた直進安定性、足元空間の広い後席などが、ライバル車と比較した時のバレーノの特徴だ。
全幅がワイドな3ナンバー車になることは、日本ではユーザーによって評価が分かれるが、外観の存在感では同価格帯のコンパクトカーと対等以上に勝負できる。
コスト低減「だけ」がマストな純国産車とは、少し違うピリ辛風味
バレーノはインド市場向けに開発されたクルマとあって、日本車の中ではイメージがつかみにくい。しかし粗さのない乗り心地、ワイドなボディを生かした直進安定性、座り心地の良いシートなどによって、日本のコンパクトカーにありがちな「コスト低減」を意識させにくい。
スズキは軽自動車の先行きに不透明感を抱いており、国内で小型&普通車を1年間に10万台売る目標を掲げてバレーノの輸入に踏み切った。ただしそのバレーノの上質感は、昨今の軽自動車に通じるものだ。「上質と低価格」を両立させないと生き残れない危機感が造り上げた商品という点では、バレーノも軽自動車も、本質に違いはないように思う。
[レポート:渡辺陽一郎/Photo:小林岳夫]
スズキ バレーノ XT セットオプション装着車[FF] 主要諸元
全長x全幅x全高:3995x1745x1470mm/ホイールベース:2520mm/車両重量:950kg/乗車定員:5名/エンジン種類:「BOOSTER JET」直列3気筒 ターボチャージャー付 DOHC 12V VVT 直噴ガソリンエンジン/総排気量:996cc/最高出力:111ps(82kW)/5500rpm/最大トルク:16.3kg-m(160N・m)/1500-4000rpm/使用燃料:無鉛プレミアムガソリン/トランスミッション:6速オートマチックトランスミッション/燃料消費率:20.0km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:185/55R16 83V/メーカー希望小売価格:1,728,000円[消費税込み]
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