【新旧比較】「スズキ アルト」の新型と旧型を比較してみた/渡辺陽一郎(3/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
乗り心地
先代型は燃費性能を重視したこともあり、乗り心地が硬めだった。特に辛かったのがタイヤだろう。転がり抵抗を抑えた13インチ(145/80R13)を装着し、指定空気圧は300kPaに達した。今のように燃費性能にこだわる前の空気圧は、200〜220kPa程度だったから、300kPaになれば乗り心地が硬くなって当然だ。
一方、新型のSは同じ13インチだが、指定空気圧は280kPaで少し下がる。硬い乗り心地ではあるが、足まわりの変更やホイールベースの拡大もあって、先代型の粗さ、ヒョコヒョコする前後方向の揺れは抑えられた。
そして上級のXは、タイヤサイズが15インチ(165/55R15)に拡大されるものの、乗り心地はさらに向上する。スタビライザーの装着で走行安定性が高まり、足まわりを少しソフトな設定にしたからだ。タイヤの指定空気圧も240kPaに下がり、快適性に貢献している。
進化度数:7点/10点(大幅に進化した)
燃費性能
JC08モード燃費は、先代型のアルトエコも35km/Lに達しており、燃費性能は優れていた。
新型では前述のようにボディを60kg軽量化して、エンジンやCVTにも改善を加えた。その結果、CVT仕様のJC08モード燃費は37km/Lに向上し、ハイブリッドのトヨタアクアと並んで、日本で購入できる乗用車では最も優れた数値になっている。
また価格の安いFには、シングルクラッチを使った5速タイプのAT(5AGS)を装着。コスト低減のためにL以上のグレードと違ってアイドリングストップを装着していないが、JC08モード燃費は29.6km/Lになる。先代型の燃費も優れていたが、新型では低価格のグレードを含めて幅広く向上させた。
進化度数:5点/10点(順当に進化した)
[次ページへ続く]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。