スズキ 新型「アルト」デザイナーインタビュー/スズキ株式会社 四輪デザイン部 チーフデザイナー 内山 一史【DESIGNER’S ROOM】(1/6)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:和田清志・スズキ
スズキらしいエポックメイキングな1台が「また」誕生した理由とは
「ジムニー」、「ワゴンR」、そして「ハスラー」。女性向けというイメージもある軽自動車の世界で、スズキはしばしば男女や世代を超え注目を集めるエポックメイキングな車種を送り出し、クルマ好きからも高い評価を受けてきた。新型アルトも、その流れの上にある1台と言えるかもしれない。
でもこれまでとは、何かが違うと感じさせるのも事実。背の低いセダンタイプであることが、ハイトワゴンよりクルマ好きに訴えることもあるだろうが、それだけでは片付けられない、こだわりが伝わってくる。
そこで新型アルトのデザインをまとめた、スズキ 四輪デザイン部 企画管理課 チーフデザイナーの内山 一史(うちやま かずし) 氏に話を伺うことにした。
ハスラーの大ヒットでスズキデザインへの期待もさらに高まった
オートックワン(以下AO):内山さんはこれまで、どんなデザインを手掛けてきたのでしょうか。
スズキ 四輪デザイン部 企画管理課 内山 一史 チーフデザイナー(以下U):インテリアデザインを担当していたことが長く、スイフトやワゴンRなどを手掛けてきました。全体を見るようになったのは4年前で、翌年、新型アルトのデザインを担当することになりました。
AO:1年前に登場したハスラーは、デザインが高く評価されています。以前この企画でもインタビューしたのですが、新型アルトのデザインを進めるうえで、ハスラーの影響はありましたか。
U:ハスラーはクルマの楽しさを上手に表現できた1台だと感じています。あのクルマのヒットで、もっと弾けていいんだ、小さなクルマならではの楽しさをアピールしようという気持ちになりました。お客様のスズキに対するデザインの期待も大きくなったので、それに応えようと思うようになりました。
[新型アルトのデザインテーマとは・・・次ページへ続く]
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