スズキ アルト エコ 試乗レポート/渡辺陽一郎(3/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
ライバルに比べマイルドで静かなエンジン
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運転感覚はどうだろう。発進直後に気付くのは、エンジンノイズが小さいこと。従来のK6A型は、音量は平均的でも音質が耳障り。それがR06A型はマイルドに感じる。
設計の新しいエンジンとあって、実用回転域の駆動力にも余裕を持たせた。排気量が660ccだから十分な性能とはいえないが、車両重量を740kgに抑えたこともあり、ノーマルエンジンを積んだ軽自動車としては力不足は感じにくい。
気になったのは乗り心地。タイヤはダンロップSP10(145/80R13)だが、空気圧は前後輪ともに2.8kgfときわめて高い。同サイズのタイヤを装着したほかのアルトを17%上まわる。タイヤの転がり抵抗を抑えるためだ。加えてサスペンションのパーツも軽量化されたから、路面のデコボコを拾いやすい。
特にコーナーでボディが少し傾いた状態で突起を乗り越えると、「ガチン」と突き上げ感が伴う。また操舵感にも少しクセがある。小さな舵角の反応は鈍めだが、ハンドルを45度くらい切ると急速に切り込む印象。コーナリングの最中、危険回避のためにアクセルを閉じたり、直進時でも素早いレーンチェンジを強いられると、後輪の安定性を損ないやすい。空気圧が高いためにコーナリング時でもタイヤの歪みは少ないが、一定の領域を超えると、横滑りが拡大しやすい面もある。市街地走行が中心のクルマだから走行安定性は差し引くとしても、購入を考えているなら、乗り心地はディーラーの試乗車で確認しておきたい。
スムーズなアイドリングストップ
アイドリングストップの作動は好ましい。時速9km/h以下になるとエンジンが停止して、再始動も滑らか。新開発エンジンとあって、再始動時のクランキングノイズも気にならない。MRワゴンやソリオのアイドリングストップと異なり、エンジンが停止中でもハンドルを回すと再始動して、パワーステアリングを働かせる。スズキとしては進化型のアイドリングストップだ。
内装は基本的にほかのアルトと共通だが、フロントシートの座面は少々柔らかい。体重が60kgを超えると、コーナーなどで体の支え方が甘いと感じる。リアシートも、バックレストはソフトな仕上がりで、軽量化の影響を受けている。もっとも、リヤシートにはヘッドレストが装着されず、2名乗車と割り切ったようだ。
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