スズキ アルト エコ 試乗レポート/渡辺陽一郎(2/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
フロントのプラットフォームまで一新する徹底ぶり
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開発者の言葉の85%が本当と思える理由とは何か。まず、エンジンを従来のK6A型から「MRワゴン」に採用されるR06A型に変更。この搭載を可能とするため、プラットフォームの前側を一新させている。R06A型は燃費重視のエンジンだが、アルトエコではさらに精度を高めた。シリンダーの中を上下に動いてガソリンを圧縮・燃焼させるピストンのコーティングを変更。波状のパターンにして、潤滑性を向上させている。ピストンリングのコーティングも変えて、さらに摩擦を抑えた。駆動力を伝えるクランクメタルの幅を縮小したり、吸排気を行うバルブのスプリング荷重を減らすなど、エンジン全体に手を加えている。
無段変速ATのCVTも同様。オイルの低粘度化など、摩擦を抑える工夫を施した。もちろん、アイドリングストップも装着される。このほか、フロントバンパーを空力特性の優れた形状に変更し、車高も15mm下げている。さらにサスペンションの構成部品、ホイールキャップまで変えて軽量化する念の入れ方だ。開発者が言うように、短期間で行える開発ではない。
15%の建前は、ミラ イースに対し抑え切れない「対抗心」の表れ
ならば15%のタテマエは何か。それは燃料タンクの容量。ほかのアルトが30リッターなのに対し、アルト エコでは20リッターに減る。
注意したいのは、燃料タンク自体の重さはほとんど軽くならないこと。車両重量や燃費の計測はガソリンを満タンにした状態で行うため、燃料タンクの容量を10リッター減らせば、計測上の車両重量を8kg程度は軽減できる。燃費の数値も向上するわけだ。
ユーザーとしては、燃費数値を良くするために、燃料タンク容量を減らされたことになる。このあたりは、ミラ イース対策で0.2km/Lにこだわった結果ではないのか。ちなみにミライースの燃料タンク容量は30リッターだ。
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