スバル レガシィ 試乗レポート/岡本幸一郎(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
まず足まわりについて。 従来のレガシィもそんなに悪かったわけではないが、強いて言うと突き上げ感がやや強めで乗り心地が荒く、ハンドルが轍に取られやすい点などが気になり、それまで4世代の歴代レガシィに対してガラッと変わったせいか、煮詰めの甘さが見受けられなくもなかった。それはビルシュタインを装着するスポーティな位置づけのSパッケージ系よりも、むしろ通常のモデルのほうが気になるように感じていた。
ところが新型は、その辺りがずいぶん洗練されていた。具体的な変更内容をお伝えすると、リアについては、まずアッパーアームを鋳造品から板金のものに変更して大幅な軽量化を実施。
さらに、ラテラルリンクのラバーブッシュを廃して、ピロボールブッシュとしたことで、動きがなめらかになった。そして、路面からの入力によりラバーがたわんで、サスペンションアライメントがトーアウト方向に変化することもなくなるので、常にトーイン状態が維持されるため、より直進安定性が確保されるようになったのだ。
一方のフロントについては、スタビライザーの効きの向上のため、取り付け部のブッシュの硬度を変更。加えてSパッケージ系では、前後ともビルシュタイン製ダンパーの減衰力の特性を最適化するなどしている。
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