学生カーソムリエによる「2013 YOKOHAMA & PROSPEC Summer Driving Lesson」イベントレポート(3/5)
- 筆者:
- カメラマン:茂呂幸正
芝浦工業大学 堂ヶ平雄作さん(ホンダ フリード・トヨタ 86)レポート
自動車にはそこまで詳しくなく見習い中だが、急遽参加することとなった今回のドライビングスクール。
家族で保有する車、ファミリーカーとして有名なホンダ、フリードで参加した。(私自身はまだ車を保有していないので・・)
現地へ到着すると周りはスポーツカーばかりで、フリードでジムカーナに近いようなスクールに参加したことは場違いなのではなかったのか、と 早朝に集まった多くの車を見て感じた。不安と、緊張しかなかった。
しかし、ファミリーカーでの参加が珍しいらしく、どのような挙動を示すのか、車の性能の限界を知る。後ろに人を乗せていると仮定して、いかに快適に人を運ぶことができるかを知る。これらのことがいかに重要か痛感するよ。とインストラクターの岸さんはおっしゃっていた。それを聞いて、少し気が楽になった・・・のも束の間。
今回のスクールのコースは、スラローム、急加速からの急停止、コーナリング、濡れた路面での定常旋回。コースを知った私はどれも恐怖を感じる内容だった。 なぜなら、これらを実施する車速が速いのだ。まるで、挑発されているかのようだった。
意外にもスポーツドライビングが楽しい「フリード」
いざ始まると、腰抜けた私はなかなか肩の力が抜けない。アクセルも思い切り踏み込めない。ビギナーズラックとはこのことか。
しかし、慣れてくるとこれが楽しい。いかに滑らかにカーブを曲がるか、どこでブレーキを踏むべきか等、次第に自分の中で習得して帰りたい。その気持ちが強くなっていった。
特に私が印象に残っていることは、濡れた路面での旋回、高い車速での急ブレーキと最後に行ったタイムアタック。濡れた路面での定常旋回ではただのフリードが(失礼かもしれないが)しっかりABSを効かせ、オーバーステアを防いでくれる。車自体はとてつもなく傾いていたが、横転もしそうになかった。 また、高い車速での急ブレーキもしっかり効いてくれる。
スポーツカーを買うぞ!と心に誓う
私は興奮と楽しさに溺れた。スポーツカーというものがここまで楽しいものなのか、気持ちがいいものなのか。とりあえず就職してお金が溜まったら最初にスポーツカーを買う、と強く心に誓った。
プログラムも最後となり、締めはタイムアタック。このスクールで学んだことを生かし、ドライビングする。速いマシンに素人が乗るという前代未聞の状況だったが、それだからこそタイムで上位に食いつこうとした。
そのがむしゃらなあまりにヘアピンでオーバーステアで軽いドリフトをしてしまうなど、恥ずかしい場面もあったが、コーチたちがおっしゃることを生かして初心者でも6位に入ることが出来た。
今回のスクールを通して私が伝えたいことは、初心者でも十二分に楽しめる環境であったことだ。 私はぜひ車が嫌いな人と車に愛着がない人に参加してほしいと思っている。 なぜなら、車の性能のスゴさ。走る愉しさを全身で感じ取れるからだ。
現在、若者の車離れが進んでいるというが、このようなイベントが周知されて全国で行われ、気軽に参加できる形態になればいいと思う。 そうして、また車好きが増えて行けば、というのが私の率直な感想だ。
またこのような機会があればぜひ参加したい。
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