人気車種の影に隠れ存在感が薄かったトヨタの旧車3選
- 筆者: MOTA編集部
国内で圧倒的なシェアを誇るトヨタ。多くの支持を集める理由の一つが、バリエーション豊かなモデルラインナップにあります。そんな好調なトヨタの中にも、あまり存在感を示せなかったモデルもあるのです。存在感は薄くとも、今のトヨタ人気に繋がる礎となった3車種をご紹介します。
カローラ ランクスの兄弟車、アレックス
2001年にデビューしたトヨタ アレックスは、カローラのハッチバックモデル「ランクス」の兄弟車として登場。カローラランクスがカローラ店から販売されたのに対し、アレックスはネッツ店から販売されました。デザインの違いは、フロントグリルの形状やフロントバンパーのスリットなどごくわずかです。
全車にデュアルエアバッグ、EBD(電子制動力配分制御)付ABS、ブレーキアシスト、プリテンショナー&フォースリミッター付シートベルトを標準装備し、安全装備が充実していました。
人気車種の陰に隠れてしまった
トヨタ アレックスは、ヨーロッパ市場も視野に入れた走りと広いラゲッジルームが特徴です。しかし、姉妹車であるカローラランクスに比べ、“カローラ”という冠を持たないことや、当時取り扱っていたネッツ店には、ヴィッツやウィッシュといった人気車種があったことなどの影響もあり、やや地味な存在となってしまいました。
トヨタ アレックスの中古車相場
■中古車掲載台数:14台
■中古車相場:15万円~77万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月5日時点のデータ
セダン? ワゴン? ミニバン? 中途半端過ぎてしまったトヨタ オーパ
2000年にデビューした新世代ミディアム車がトヨタ オーパです。コンセプトは、ミニバンのキャビンスペースと多機能性、高級サルーンの走りを掛け合わせ、車名のオーパ(Opa:ポルトガル語で驚きを意味する感嘆詞)にある通り、人々に驚きを与える新しいミディアムサイズ車を作り上げることでした。
ボディスタイルは、切り詰められた短いリアオーバーハングのハッチバックで、室内長は当時クラストップレベルとなる2,025mmを確保。
リアシートは大きくスライドすることができたため、シートを後ろまで持っていくことで、リムジンのように広々とした車内空間を作り出すことができます。
また、トヨタ車として初めてCVTを採用したモデルでもあるなど、保守的な車種が多いと思われていたトヨタにあって、かなりチャレンジングな1台でした。
いろんな要素を混ぜすぎて、よくわからない車になってしまった
トヨタ オーパの開発担当者は「セダンだかワゴンだかミニバンだかわからないクルマ」と語っています。その中途半端加減はユーザーにも伝わり「よくわからないクルマ」と認識され販売台数が低迷。今でこそクロスオーバーという、異なる要素を融合させた車種が人気を集めていますが、21世紀を迎えたばかりの日本にとっては、購入するための決定的な理由を欠いた存在となってしまいました。
トヨタ オーパの中古車相場
■中古車掲載台数:3台
■中古車相場:32.7万円~43万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月5日時点のデータ
シリーズ唯一前輪駆動! マークIIクオリス
マークIIのワゴンモデルとして、1997年にデビューしたマークIIクオリス。車種名に「マークII」と入っているものの、実はカムリのワゴンである「カムリグラシア」の兄弟車なのです。
駆動方式は、カムリグラシアに従い、前輪駆動を採用。歴代マークIIにおいて、マークIIクオリスは前輪駆動を採用した最初で最後のモデルでした。
マークIIといえば後輪駆動という方程式
トヨタのミディアムクラスの中核を担っていたマークIIは、フロントエンジン・リアドライブ(FR)が定番です。しかし、マークIIクオリスは前輪駆動を採用しただけでなく、ベースとなるコンポーネンツもマークIIと関係のないプラットフォーム。マークIIを名乗りながらマークIIではないと受け取られてしまいます。
また、ステーションワゴンからミニバンへユーザーの需要が移行していたことも影響し、影に隠れた存在となってしまいました。
トヨタ マークIIクオリスの中古車相場
■中古車掲載台数:4台
■中古車相場:59.9万円~70.5万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月5日時点のデータ
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