「テラノ」に「サーフ」、「パジェロ」まで! 今でもカッコいいあの頃流行ったRV3選
- 筆者: MOTA編集部
はっと目を見張るような流麗なフォルムのスポーツカー。屈強なボディでどこにでも行けそうなSUV。それともオシャレで可愛らしいコンパクトなモデル。最新モデルから懐かしの名車まで。燃費や車格、維持費など現実問題は一旦置いておいて、誰しも1度は自分の憧れのクルマを思い描いたことでしょう。そしてそれを自慢したいなんてことも…。
今回はそんな、今でもカッコいいあの頃流行ったRV3選をお届けします。あなたの好きなクルマは何ですか? 昔から憧れていた1台はありますか?
日産 初代テラノ(1986年-2006年)
1986年にデビューした5ナンバーサイズに収まるSUVの日産 初代テラノ。コンパクトなサイズにV6 3.0Lエンジンを搭載していたことから、「オフロードのZカー」とまで言われていました。日本では「テラノ」としてリリースされましたが、アメリカでは「パスファインダー」の名で販売され、現在でもその名は受け継がれています。
テラノの成り立ちは、型式WD21からもわかるように、ダットサントラック D21型をベースとしています。トラックの車台をベースとして、乗用車テイストを織り混ぜたクロスオーバーSUVです。
エクステリアは、カリフォルニアにある北米日産のデザインスタジオ「NDI」(日産デザインインターナショナル)によるもので、三角形のウインドウや力強い走りを予感させる前後のフェンダーラインが当時は個性的で新鮮でした。
見た目だけではなく、オフロードユースに必要な機能とタウンユースでの快適な乗り味を併せ持っていたこともテラノの特徴。たとえば、足回りに5リンク・コイル式リヤサスペンションを採用し、ロングストローク化することで、タウンユースでの快適性を実現していました。
デビュー当初は、直列4気筒 2.7L ディーゼルエンジンモデルのみの設定でしたが、1987年よりV6 3.0Lガソリンエンジン、1988年にはディーゼルターボもラインナップしバリエーションを拡大。
1980年代、三菱 パジェロを筆頭に流行していたRVブームの波に乗り、日産を支えるモデルにまで成長しました。
トヨタ 2代目ハイラックスサーフ(1989年-1995年)
1989年にフルモデルチェンジして2代目 N130系となったトヨタ ハイラックスサーフは、FRP製のリムーバブルトップを廃止し、4ドアバージョンをラインナップさせました。小型ピックアップのハイラックスをベースとしていたことは初代と変わりませんが、スチールワゴンボディにすることで乗用車感覚の室内空間を実現。ライバルたちとともに日本のRVブームを盛り上げました。
初代ハイラックスサーフが2ドアのみであったのに対し、2代目では利便性が高い4ドアを展開。また、リアサスペンションは、リジットアクスルのまま、リーフスプリングからコイルスプリングを用いた4リンク式に変更することで、走行安定性や乗り心地を向上させています。
ボディタイプは、ワゴンとバンをラインナップ。デビュー当初のエンジンバリエーションは、ワゴンに2.0Lガソリンと2.4Lディーゼルターボ、バンに2.8Lディーゼルを搭載します。
1990年にはV6 3.0Lガソリンエンジンを追加し、ライバル日産 テラノに対抗。1991年のマイナーチェンジにより、3ナンバーサイズのワイドボディ追加とグレード体型の見直しを実施し、ワゴンのグレードは「SSR」「SSR-G」「SSR-X」の3グレードとなりました。
1993年には、環境性能を高めた直列4気筒 3.0L ディーゼルターボを搭載し、ディーゼルの新グレード「SSR-V」を追加。年々進化し、性能を向上させていき、1995年に3代目へ移行しました。
三菱 2代目パジェロ(1991年-1999年)
1991年に登場した三菱 2代目 パジェロは、ラダーフレームや先進の4WDシステムといった本格的な“クロカン”要素を初代から継承しつつ、より街中での使用にも馴染むよう洗練されたデザインへと進化モデルです。当時は、パジェロに乗ってスキーに出かけるのが、一種のステータスにもなっていた程です。
2代目で車としての性能を引き上げたのもトピックですが、人気バラエティ番組の景品になったことでその名はより広く知られるように。番組内でのかけ声「パジェロ!パジェロ!」は、お茶の間を賑わせました。
また、各部に乗用車的な要素を取り入れつつ、クロカンらしいシンプルさを残したことで、ホンモノ志向が強くなっていた世間のニーズと見事にマッチし、大きなセールスを記録。RVブームの中心的な存在であった三菱 パジェロは、カローラ、マークII、クラウンが販売上位を占める時代に、月間販売台数1位を記録するほどの人気を博しました。
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