ホンダ ヴェゼル、じゃなくて「フォルクスワーゲン T-CROSS」|あえて選ぶ外車のススメ Vol.8

画像ギャラリーはこちら

あえて選ぶ外車のススメ。この企画では「国産車、じゃなくて輸入車」をテーマに、様々なカテゴリーの車種を比較検討します。第8回のテーマはデザインコンシャスなコンパクトSUV対決。「ホンダ ヴェゼル」と、「フォルクスワーゲン T-CROSS」を徹底比較してみます!

>>ホンダ ヴェゼルと、フォルクスワーゲン T-CROSSを徹底比較![フォトギャラリー]

目次[開く][閉じる]
  1. クーペのようなフォルムで人気のホンダ ヴェゼル
  2. 扱いやすいボディーサイズが魅力のフォルクスワーゲン T-CROSS
  3. 少し大きなヴェゼルとトルクが大きなT-CROSS
  4. カラーを選ぶ楽しさはどこかへ出かけたくなる

クーペのようなフォルムで人気のホンダ ヴェゼル

コンパクトというには少しサイズは大きいかもしれませんが、デザインコンシャスなSUVといえばホンダ ヴェゼルが浮上してきます。

ユーザーの皆さんは、幻想的な霧の中の首都高速や都会を駆け巡る赤いヴェゼルと「Suchmos」の”STAY TUNE”が流れるCMを覚えていますか。まさにデザインに特化したシティユースのSUVを表現しているものでした。

ホンダ/ヴェゼル
ホンダ ヴェゼルカタログを見る
新車価格:
264.9万円377.6万円
中古価格:
76.8万円405万円

ヴェゼルは、2013年にSUVの力強さ、クーペのあでやかさ、ミニバン並みの使い勝手など、ジャンルの枠を超えた価値を高次元で融合したクルマとして誕生しました。

その後、商品ラインナップや安全運転支援システムなどを充実させた結果、全世界で累計約327万台、日本では累計約42万台を販売。洗練されたデザインや広い荷室、室内空間で、世界中の幅広い層のお客様から支持されているとホンダはコメントを発表しています。

実際に運転しても、若干左後方の視界が悪いことを除けば、センタータンクレイアウトを採用していますので、室内の広さも十分。その上で、2ドアクーペのように見せるエクステリアデザインはお見事です。

リアのドアハンドルをCピラーに隠し、同じくリア側のドアに、後方に向かって駆け上がるキャラクターラインを入れることでドアのカットラインを目立たなくしています。

さらに、ルーフのピークをセンターピラー位置から少し前にすることで、ドライバーズカーに見せ、且つ、6ライトにしなかったことも2ドアクーペに見せる効果を生んでいます。このようにあちらこちらにデザインのこだわりが見て取れるのです。

扱いやすいボディーサイズが魅力のフォルクスワーゲン T-CROSS

一方のフォルクスワーゲン T-CROSSですが、一見コンパクトカーのポロをベースに背高にしただけのように見えますが、パネル類も大きく変わっています。

輸入元のフォルクスワーゲングループジャパンも、ポロとサイズがほぼ一緒なのは、同じ工場で一台ずつ交互に流れてきても大丈夫という生産上の都合によるところが大きいようですとコメントしています。

フォルクスワーゲン/T-Cross
フォルクスワーゲン T-Crossカタログを見る
新車価格:
329.9万円389.5万円
中古価格:
169.2万円388万円

ポロのサイズは競合などを見据え、売れ筋の地域であるラテンヨーロッパ周辺での使いやすさから決められたものです。ほぼ同様の地域にT-CROSSも導入するので、ポロそのものに縛られているというより、マーケットの需要に合わせた結果としてポロと全長全幅がほぼ一緒になったといえるでしょう。

精緻な作り込みはフォルクスワーゲンならではで、このコンパクトクラスでも手は抜いていません。LED ヘッドライトはフロントフェンダー周りにまでつなげることで幅広く見えるように工夫され、バンパー周りの黒いモールディングと埋め込まれたフォグランプは、幅広さとともに高さのあるクルマにも見せています。

この手法はリアも同様で、横いっぱいに広がるブラックトリムフレームを備えたリフレクターバンドは、新形状の LED テールランプとともにクルマの幅広さと躍動感を視覚的に演出しています。

サイドもがっちりとしたCピラーとスクエアなデザインがSUVらしさを表現していますし、シャープな2本のキャラクターラインはフォルクスワーゲンの他モデルと共通で、洗練された印象を与えています。

そして最も特徴的なのはカラーバリエーションです。基本8色のボディカラーに内外装のカラーコーディネートができるデザインパッケージが標準設定(1stPlusのみ)されました。

ダッシュパッド、シート、アルミホイール、ドアミラーをオレンジ、グリーン、ブラックの3色から選ぶことができるもので、このデザインパッケージとボディカラーの組み合わせは13通り。そこに標準の8色を加えた内外装のトータルの組み合わせは21通りもあるのです。実用車であるとともに遊びグルマでもあるSUVですから、選ぶ楽しさも重要ですね。

少し大きなヴェゼルとトルクが大きなT-CROSS

では恒例のスペック比較をしてみましょう。T-CROSSがガソリンモデルしかないので、ヴェゼルも同様のモデルを選択してみました。

ホンダ ヴェゼル RS ホンダセンシング / フォルクスワーゲン T-Cross TSI 1st プラス 主要スペック比較表

車種名

ヴェゼル

T-Cross

グレード名

RS ホンダセンシング AT

TSI 1st プラス AT

価格(消費税込み)

266万円

336万円

全長×全幅×全高

4340mm×1790mm×1605mm

4115mm×1760mm×1580mm

ホイールベース

2930mm

2550mm

最小回転半径

5.5mm

5.1mm

駆動方式

FF

FF

エンジン種類

直列 4気筒 DOHC

直列 3気筒 DOHCターボ

総排気量

1496cc

999cc

エンジン最高出力

131PS/6600rpm

116PS/5500rpm

エンジン最大トルク

155Nm/4600rpm

200Nm/2000rpm

トランスミッション

CVT

7速DSG

使用燃料

レギュラー

プレミアムガソリン

燃料消費率(WLTCモード燃費)

20.2km/L

19.3km/L

ボディサイズはヴェゼルの方がT-CROSSよりも一回り大きい印象で、それに伴いエンジン排気量も大きくなっています。

ここで注目したいのはそれぞれの最高出力と最大トルクの発生回転。どちらもT-CROSSの方が低い回転域で発生しています。

さらに、最大トルクの値はT-CROSSの方が大きいため、エンジンの性格が高回転を好むのがヴェゼル、それほど回す必要がないのがT-CROSSとなるわけです。安全運転支援システムに関してはどちらも必要なものは装備されていますので、大きな差はないといっていいでしょう。

カラーを選ぶ楽しさはどこかへ出かけたくなる

さて、このどちらを選ぶかはまさにお好みでどうぞという感じなのですが、個人的にはあえてT-CROSSを選びたいと思います。

その理由は2つで、まずはクリーンなデザイン。決してヴェゼルのデザインがよろしくないということではなく、飽きの来ないシンプルなデザインのコンパクトSUVも魅力だと思うからですし、気軽に乗ることを楽しめそうな気がするのです。

そして、カラーを選ぶ楽しみがあります。前述の通り21パターンもの組み合わせが可能。

マウイ島のビーチをイメージしたという新色のマケナターコイズメタリックも魅力ですし、ピュアホワイトにオレンジのデザインパッケージを組み合わせた仕様も楽しそう。こんな仕様にしたらどこへ出かけよう、そんな気持ちにさせてくれるのがT-CROSSなのです。

[筆者:内田 俊一]

毎週火曜日は「あえて選ぶガイシャのススメ」

毎週火曜日は「国産車、じゃなくて輸入車」をテーマに、様々なカテゴリーの車種をご紹介しています。次回は3月31日火曜日の予定です! お楽しみに~!

>>毎週火曜日更新「外車のススメ」記事一覧はこちらから

最後まで読んで頂いた方には超豪華な旅館宿泊のチャンス!

2019年12月17日からMOTAにてリリースされた「ドライブ/宿」企画。

今回は、MOTA厳選宿公開記念として、1組2名さまに抽選で当たる宿泊券プレゼントキャンペーンを実施します。

応募条件は、以下のページからMOTAのメールマガジンに会員登録し、当キャンペーンに応募するだけ。

豪華宿泊券プレゼントキャンペーンのご応募はコチラ

この機会に是非ご応募ください! 中には1泊10万円以上の宿も…!?

どんな宿があるかは、ページ上部右端の「ドライブ/宿」ページで見れるので要チェック!

豪華宿泊券プレゼントキャンペーンのご応募はコチラ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

内田 俊一
筆者内田 俊一

1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

フォルクスワーゲン T-Crossの最新自動車ニュース/記事

フォルクスワーゲンのカタログ情報 フォルクスワーゲン T-Crossのカタログ情報 フォルクスワーゲンの中古車検索 フォルクスワーゲン T-Crossの中古車検索 フォルクスワーゲンの記事一覧 フォルクスワーゲン T-Crossの記事一覧 フォルクスワーゲンのニュース一覧 フォルクスワーゲン T-Crossのニュース一覧

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる