スズキ エスクードが日本市場撤退!? 2023年ごろにジムニーに似たデザインの新型エスクード投入か!?
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:MOTA編集部
今でこそ当たり前の存在となったコンパクトSUVであるが、じつはこの市場を開拓したのはスズキ エスクードである。だが、残念ながら2021年9月を以て日本市場から撤退となってしまったのだ。そこで今回はエスクードが残した功績を振り返るとともに、期待がかかる新型エスクードを予想していこう。結論から言えば新型エスクードはジムニーにようなスクエアなボディに電動化を計れば大ヒットとなること間違いなしなのだ!
エスクードが日本市場撤退!? 2021年9月に生産終了になっていた
スズキを代表するコンパクトSUVといえばエスクードだ。初代モデルこそ大ヒットとなったが、それ以降のモデルは決して成功とは言えない結果であった。それでも30年以上に渡って継続されたモデルでもあり、スズキ、そして自動車業界において大きな功績を残したモデルでもあるのだ。
しかし最近スズキのホームページを見るといつの間にかエスクードが消えており、2021年9月で販売終了になったという。ここでは特に初代モデルの功績が大きかったエスクードの歩みを振り返り、その将来も考えてみた。
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初代エスクードはコンパクトSUV市場を開拓した功労者! 4ドアモデル“ノマド”追加でさらなる人気に
初代エスクードは1988年に登場した。当時は今でいうSUVがランドクルーザーやパジェロといったボディサイズの大きい本格的なクロカン四駆(クロスカントリー型四輪駆動車)しかない時代であった。
そんな時代ながら、初代エスクードは現在のクルマで例えるならコンパクトカーの中でも小さいトヨタ パッソや日産 マーチ程度のボディサイズとなる、3ドアのコンパクトクロカンとしてスタートした。
初代エスクードはラダーフレーム構造に副変速機付パートタイム4WDと中身は本格的であった。にもかかわらず、スタイリッシュなエクステリアや小ささにより街乗りにも似合い、使いやすかった点が新鮮で、人気車となった。
4ドアモデル追加で人気は不動のものに!
さらに1990年には全長を延ばし4ドアとしたノマドが加わり、エスクード人気を後押しした。そんなクルマだっただけに初代エスクードは1994年のトヨタRAV4の登場にも影響を与えるなどの功績を残した。
なお、エスクードの2代目モデルは1997年に登場したが、その後モデル途中で3列シートを搭載したグランドエスクードを追加するなどしたが、特段特筆すべきことはない。
10年以上販売し、4代目登場後も併売! 3代目エスクードは凝った設計だった!
2005年登場の3代目エスクードは、前年の2004年に「軽自動車ベースではないコンパクトカー」として登場した2代目スイフトからスズキ車が急速によくなったこともあり、「心機一転」とばかりに車格もミドルクラスのSUVに昇格。
3代目エスクードは、モノコックボディにフロアにラダーフレームを溶接したラダーフレーム一体型モノコックボディを採用。副変速機付フルタイム4WDの採用など、「クロカン寄りのSUV」というキャラクターは継続された。
グレードを整理し、4代目モデル登場後も併売へ
3代目エスクードも前述の背景もあってか、良いクルマに仕上がっていた。今となっては珍しい3ドアボディの設定も続いたほか、価格もリーズナブルであった。
2015年、4代目エスクードが少し小型化され登場してからも2年間ほど、3代目エスクードは「エスクード2.4」の車名で併売されるなど、根強いファンに支えられたモデルであった。
4代目エスクードはハンガリーからの逆輸入車に! 走行性能が評判もヒットならず
4代目エスクードはスズキが工場を持つハンガリーからの輸入車で、クロスオーバーのSX4 Sクロスの兄弟車となる乗用車ベースのコンパクトSUVとなった。
1.6リッターのNAエンジンでスタートした4代目エスクードも乗るとヨーロッパ車的な走りのいいクルマだったのに加え、抽象的な表現ながらヨーロピアンで小洒落た雰囲気を持つ内外装も魅力だった。
4代目エスクードは2017年に現行スイフトスポーツと同じ1.4リッターターボを追加(後に1.6リッターNAは廃止)するなどの改良を受けたが、日本での販売を終了したのだった。
新型エスクードは2023年デビュー!? スクエアなデザインに期待
日本では最後となった4代目エスクードは今のところヨーロッパではビターラの車名で、マイルドハイブリッド化され販売が続いている。
そのためヨーロッパ市場をメインにエスクードが5代目モデルにフルモデルチェンジされることは大いに考えられるのだ。時期は2023年ごろが有力視されている。
クルマの方向性や生産国はともかくとして、日本でエスクードが復活する可能性は十分ある。欲を言えば、ジムニーが原点回帰ともいえるスクエアなエクステリアデザインとなり大ヒットを記録していることから、新型エスクードも初代モデルに通じるデザインとなってほしいところ。加えて、電動化に先進安全装備を備えれば、ジムニーの兄貴分として大ヒットとなりそうである。
その暁にはエスクードが「いいクルマなのにヒットとならない」という4代目モデルからの脱却を望みたく、その日を気長に待とう!
>>コンパクトSUVの先駆者エスクードよ、がんばれ! 再ヒットするにはハイブリッドが必要?
【筆者:永田 恵一】
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