ルノー トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
足まわりとステアリングレシオが生み出す痛快なフィール
見た目だけじゃない。このクルマのもうひとつの大きな醍醐味は、走りの楽しさにある。
通常のトゥインゴRSではサーキット走行にも対応する「シャシーカップ」と呼ぶセッティングだったのに対し、このクルマではサスペンション剛性を10%落とした「シャシースポール」を採用。加えて、15.9というクイックなステアリングレシオを採用している。
この組み合わせが絶妙で、ドライブフィールは痛快極まりない仕上がりとなっている。キビキビとした操縦性は、ただでさえコンパクトで軽量なこのクルマを操ることを、より一層楽しいものとしてくれる。
スパルタンすぎることもなく、乗り心地の快適性が保たれていながら、コーナリング時の姿勢変化も小さく、4つのタイヤが常にしなやかに路面に追従している感覚がある。
もともとトゥインゴに対し、コンパクトカーらしからぬ落ち着いた乗り味持っていて好感を抱いていたが、このクルマも高速巡航時の直進安定性も良く、フラット感のあるドッシリとした乗り味を持っている。
どこを走っても、心地よいスポーティテイストを満喫できる味付けだ。パワートレインは、通常のトゥインゴRSと共通となる、最高出力98kW[134ps]/6750rpm、最大トルク160Nm[16.3kgm]/4400rpmを発生する1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンと、5速MTという組み合わせ。
キャラクターからすると高回転型のような気もするところだが、実際にはトルク重視で、なかなか瞬発力がある。俊敏なフットワークと併せて、このクルマのドライビングプレジャーをよりいっそう高めている。
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