アルピーヌA110 試乗|「ああ、楽しい!」「ああ、気持ちいい!」がいつまでも(1/3)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:小林 岳夫
人気殺到の先行限定車「アルピーヌA110 プルミエール・エディション」に試乗
2018年6月22日、国内50台限定で予約を開始した新型フレンチスポーツカーの先行導入モデル「アルピーヌ 新型A110 プルミエール・エディション」。申し込み殺到で抽選となるほどの人気を博した新生アルピーヌA110の第一弾、日本でのファーストインプレッションをアツく届けてくれたのは、フランスでの現地レポートに続きモータージャーナリストの嶋田智之さんだ。気になる日本の道との相性は、如何に!?
大事なのは「日本で乗ってみてどう感じるか」
海外で食べた現地の料理があまりにも美味くて、日本のレストランで同じモノを注文して食べたら「……あれ?」って感じたことがある。それとは違うのだけど似たようなもので、あっちで乗ったクルマをこっちで乗ってみて「……あれ?」と感じることもある。こんな乗り味だったかなぁ……? なんて戸惑ったりする。
まぁ考えてみれば、ある意味それは仕方ないのだ。
そもそも道が違う。トレースしていく道路の設計や構造が違うし、踏みしめる路面も違う。交通量や周囲の車両との関係性、クルマの流れ方といった走行環境も違う。もっと単純な話では、走る場所の雰囲気が全然違う。
そうしたちょっとした非日常の中で感じた印象と同じ類のものを、完全な日常である慣れた日本で感じられるとは限らない。
けれど、上陸したばかりのアルピーヌA110はそうじゃなかった。現地で乗ったときの好印象はそのままだったし、むしろ日本で乗るうえではプラスに働く新たな発見もあった。その一方で日本の環境にマッチしない何かが見つかったかといえば、そういうものもなかった。
日本上陸最初の試乗記もどうにもベタ褒めになってしまいそうな気がして、ちょっとまいったなー、と苦笑いのような気分だ。だって繰り返しベタ褒めばかりしていたら、信じてもらえなくなっちゃいそうで……。
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