アルピーヌA110 試乗|「ああ、楽しい!」「ああ、気持ちいい!」がいつまでも(2/3)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:小林 岳夫
「ああ、楽しい!」「ああ、気持ちいい!」がいつまでも続いていく
交通量の多い夕方の都心でまず感心したのは、ミドシップとしてはかなり視界が良好なこと。そのスタイリングから想像するより遙かに死角が少ないから、車線変更もしやすいし、細い裏道にも迷うことなく入っていける。エアコンもよく効く。乗り心地も上質なセダンに乗っているかのようにいい。
最初の試乗のときにはとにかく元気よく走らせることに意識が向きがちだったけど、今回はゆっくり走ることも試してみて、エンジンがとにかく低回転域からトルキーで柔軟、あらゆる場面で走らせやすいこともたっぷりと実感できた。手荷物の置き場がシートの後ろ側ぐらいしかないことに少し不便を感じたりはするかも知れないけど、日常生活の中で使おうと考えても当てが外れることはないだろう。この辺りから、ライバルといわれているアルファロメオ 4Cやロータス エキシージと全く異なるベクトルに向いてることがハッキリと解る。
首都高速の路面の荒れた箇所や継ぎ目、峠道でのうねりの続く場所。そうしたところへ差し掛かっても、やはり足元はそうそう乱されない。突如として直面する外乱をすんなり見事に吸収して、しなやかに踏み越えていく。それはコーナリングの真っ最中──つまり片側のサスペンションが伸びていて片側が縮んでる状態──も、全く一緒だった。ああ、楽しい! ああ、気持ちいい! と喜びを感じてるときに飛んだり跳ねたりしてドキッとさせられるようなことは、まずない。4つのタイヤがちょっとばかり驚きを感じるくらいに路面をしっかりと握りしめて、A110の最大の魅力である敏捷さを感じさせるフットワークと正確なライントレース性を、たっぷりと堪能させてくれるのだ。
そしてタイヤのグリップの範囲内で走っていても、充分に速いし存分に楽しい。というか、実際にそれほどひっちゃきに走らなくても、実は気づくと結構なペースに乗っていたりするのである。体幹がビシッとしていて足腰が洗練されているからこそ、といえるだろう。
もちろん、さらに深く攻め込んでいくと別の楽しみ方が待ってることは前回のレポートのとおりだけど、今回はここまで。A110のタイヤは専用開発品で、他のタイヤを履くとパフォーマンスもフィールもガラッと変わってしまうのだとか。まだスペアが国内にないという現段階で、削ってしまうわけにはいかない。
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