40年ぶりに復活した新型アルピーヌ A110試乗! WRCで名を馳せた初代A110の再来(4/4)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:アルピーヌ・ジャポン
”ホメすぎ”かもしれないが期待を超える出来栄えに「感激」
そんなわけで僕は今、アルピーヌA110に見事に心を撃ち抜かれた状態にある。正直に白状するなら、アルピーヌの復活がアナウンスされてからずいぶん待ったし、最初のコンセプトカーだったA110-50がパリのラトリエ・ルノーに展示されると聞いて“市販モデルはこうはならないだろ…”と半ば判っていながらわざわざ見に行ってからずいぶん待ったし、ほぼそのまま市販版A110といえた“アルピーヌ・ビジョン”というコンセプトカーが発表されてからずいぶん待った。
その間に膨れ上がるだけ膨れ上がった期待感を超えることはないだろうと思っていたのに、新型A110はそれをあっさり飛び越えた素晴らしい出来映えを見せてくれた。
“ここがこうだったらもっといいのに”みたいに感じることがないと外誌のどれかで読んで“ホメ過ぎだろ……”と思ったことがあったのだが、今回の試乗ではホントにほとんどなかったのだ。これを感激といわずして何といえばいいのだ?
日本への導入は、おそらく来年の後半になるんじゃないかと予想されている。日本国内での価格も現段階では当然決まっていないが、現地価格は5万8500ユーロと、絶対的な金額でいうなら安くはない。そう簡単に手が届くわけでもないが、といって何が何でも絶対無理、というほどでもない。
おかげで僕は今、“とりあえず頑張って仕事しよう”と、意味もなく前向きな気分になっていたりするのだ。
[Text:嶋田智之]
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