ペーパードライバー女子がいきなり空冷のポルシェ911に乗ってみた【ペーパードライバー女子、11年ぶりの挑戦 vol.11】

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11年間ペーパードライバーだった女子がいきなりポルシェを運転! しかもそれが90年代の空冷911、通称“964”だったら…!! 恋愛ジャーナリスト おおしま りえがお届けするペーパードライバーの奮闘記、今回も珍道中から目が離せない!?

目次[開く][閉じる]
  1. ポルシェに乗りたい! 憧れを叶えるサービス「カレシェア」で初の外車体験
  2. ポルシェをカーシェア!? 本当に私でも大丈夫?
  3. いざ、ポルシェへ! …の前にレクチャーを
  4. 人生初の左ハンドル! ウインカーを間違えまくる
  5. いざ街へ! スピードを出さなければ意外と静か
  6. ”ポルシェに乗っている!”という喜び
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ポルシェに乗りたい! 憧れを叶えるサービス「カレシェア」で初の外車体験

外車は怖い。スポーツカーは怖い。

突然ごめんなさい。11年間まともに運転せず、実力の伴わないゴールド免許を手にしているおおしまです。

今年の目標は脱ペーパードライバー! そのため日夜運転の練習と称していろんな場所へと出向いています。

ところで私には、外車スポーツカーへの漠然とした憧れがあります。特にポルシェのあの丸っこいボディは、いつか愛でてみたい。個人的には女優の蒼井優さんが白いポルシェ911に乗っていると聞いて、そのかっこよさに嫉妬したもんです。

とはいえ、スポーツカーを運転するスキルもお金も私にはまだない。だから夢のまた夢だと思っていたのですが、なんとポルシェをカーシェアリングして乗れるというサービスを「輸入名車専門店 ガレージカレント」(神奈川県横浜市)が行っていると聞き、早速体験してみました。

>>無骨なハンドルのクラシックな運転席! 憧れの空冷ポルシェ964の内外装を画像で見る(31枚)

ポルシェをカーシェア!? 本当に私でも大丈夫?

ポルシェ911 964型カレラ2がレンタカーに

より多くの方に気軽にクラシックな空冷ポルシェを体感してもらい、素晴らしい性能や独特の雰囲気と世界観を味わってもらいたい。

ガレージカレントさんがおこなう「カレシェア」では、生産終了から20年以上が経過した「ポルシェ911 964型カレラ2」をレンタカーとして貸し出しています。

現在もファンの間では高い人気を誇るモデルということで、私は事前に「どういう車?」と周りに聞いて回ることに。

「911だけは別物」「ギリギリ硬派な時代のスポーツカーだねえ」なんて前評判が集まったところで、私のような素人でも運転できるか不安になってきます。

無料で運転レクチャーがついてくる!

とはいえ、「ポルシェには乗ってみたいけど、運転するのが怖い」といった人向けのサービスも、ガレージカレントでは用意してくれています。

20代限定ですが、元自動車教習所教官の無料運転レクチャーがついてくるサービスがあるんです。

運転レクチャーを受け、ポルシェを運転する。初心者に至れり尽くせりのこのサービス。早速先生…もといスタッフの方に、「運転できますかね?」と聞いてみることに。

いざ、ポルシェへ! …の前にレクチャーを

元教習所教官に不安を聞いてもらう

今回担当してくださったのは、スタッフであり元教習所教官でもある齊藤優太さん。まずは運転者の運転スキルや苦手意識、外車の不安などをヒアリングしていきますが、私は左ハンドルの運転席に、触ったことも座ったこともありません。

「左ハンドルの注意点は?」

「ポルシェって、すぐお尻が出たりスピードが出過ぎちゃうことはないんですか?」

「運転中は何に気をつけたらいいんですか?」

といった、ポルシェという未知なる怪物への不安を吐露し、はたまた

「昔ジムカーナをやっていましたが、街乗りは都内の経験がほとんどないです」

「普通の運転はそんなおかしくはないのですが、合流が怖いです」

「昔、左折の時にポールを巻き込んで擦ったことがあります」

など、運転に対する不安をどんどん伝え、状況を共有していきます。

そして齊藤さんから今回乗車するポルシェの注意点として、左ハンドルなのでウインカーが左側についていることと、ブレーキとハンドルが重たいという点を教えていただき、あとは運転中に教わることに。

空冷ポルシェならではのエンジン音に驚き!

早速エンジンをかけてみると、「ヴォォォンン」という音ともに、空冷ポルシェならではの独特なエンジン音が鳴り響きます。

「どどど…どえりゃあもん乗ることになってしもた!」

と、なぜか神奈川人なのに名古屋弁を混じらせ、手汗をじっとりかきながら運転席に乗り込みます。そしてその姿を見て、不安がる齊藤さん。

「ごめんなさい。ビビリなだけで、多分運転は普通ですから」

と、青ざめた顔で説得力のないフォローをし、いざ街へと繰り出します。

人生初の左ハンドル! ウインカーを間違えまくる

最近のクルマとは全く違う運転席

重たいハンドルとブレーキに気をつけながら、とりあえずお店の近くを1周。運転は1ヶ月ぶりでしたが、「意外と普通じゃーん」とホッとしたのもつかの間。曲がる際、ウインカーを間違えワイパーをギコギコさせること数回。さらに「右によりすぎですね」と注意を受け、「窓閉めましょうか」と言われ、運転中にボタン操作をすると、場所がわからず軽くパニックに。

そう。運転に慣れていないから、運転中に何かしようとすると動作がおかしくなるのです。

しかもポルシェの場合、何のボタンがどこにあるのか全然分からないので、ガチャガチャと終始パニックになってしまいました。

終了後は「運転中に何かする時は注意してください」というアドバイスを頂き、いざ街乗りに繰り出します。

いざ街へ! スピードを出さなければ意外と静か

今回は高速などには乗らず、街乗りで少し遠くまで移動してみることに。

スピードを出さないと、意外とポルシェは静か。しかも思ったほど車内は狭くない。どうやらフロントガラスの角度が緩やかなので、車内が広く感じるようです。取材日は30度を超える真夏日だったせいもあって、多少エアコンの効きが女子的には気になりましたが、そこはご愛嬌。

クセのある、重いブレーキ

そのまま運転し続けていると、「あ、足が疲れたかも…」と、右足首に違和感を覚えます。そう、ブレーキの硬さがじわじわと私を攻撃していたのです。

ぐっと踏み込まないときちんと止まらない。だけど、加減がいまいちつかめない。そんなクセのあるブレーキは、早めにゆっくり踏んでいくことで対応していたのですが、気づかぬうちに足を疲れさせていたようです。

そもそも運転に慣れていないので、普通の車でも数時間運転していると足が疲れてくる私。

「普通の筋トレで筋肉痛になるか、加圧トレーニングですぐに筋肉痛になるかの違いみたいなもんか」と、誰も拾ってくれない迷言を吐きつつ、田舎道を頑張って走り、初ポルシェ体験を満喫したのでした。

”ポルシェに乗っている!”という喜び

ネオクラシックカーの魅力は、まだまだ未知

今回運転してみて感じたのは、運転のしにくさはあるものの、「私は、ポルシェに乗っているんだ!」という心理的な嬉しさでした。

もちろんスピードを出していないので、ポルシェらしい走りは体感できていません。とはいえ、ネオクラシックカーは街でも目を引き、なんだか運転している自分が誇らしい(レンタカーだけど)。

運転技術が上がったわけではないし、途中停車させた際「エンジンルームを開けてみて」と言われたら、5分くらいボタンが見つからずに失笑されてしまいましたが、憧れを叶えたという満足度は、何ものにも代えがたい経験です。

「欲しくなったのなら、こちらいかがでしょう?」

ガレージに戻ったら、しっかり実車の値段を確認し絶句してしまいましたが、利便性だけでなく憧れを叶えるドライブというのも、また1つ素敵な体験になった今回のサービスでした。

[筆者:おおしま りえ・撮影:佐藤 正勝]

【取材協力】

■ガレージカレント「カレシェア」https://www.garagecurrent.com/rentacar/

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おおしま りえ
筆者おおしま りえ

<恋愛ジャーナリスト・イラストレーター>10代より大手ゲーム制作会社や水商売、プロ雀士など多くの業種業界を渡り歩き、のべ1万人の男性を接客。コミュニケーション術や心理学を学び、本人も気づかない本音を見抜く力を身につけ、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。 大学時代はジムカーナを楽しむクルマ女子でもある。現在潜入ルポやエッセイ執筆などを大手メディアにて執筆中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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