プジョー 新型308・308SW 試乗レポート/今井優杏(4/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:阿部昌也
プジョーらしさを取り戻した、軽快さなハンドリング
ハンドリングはダウンサイズされたボディの恩恵もあってキュンキュンと小回りが効き、右へ左へ切り返すのがとても楽しい。しかし、プジョー独特の小径ステアリングホイールはその直径のちいささから、9時15分で構えたときに若干のせせこまし感があるので、たとえば大柄な男性などからは好みが分かれそうではある。
しかし、心配していたのは実はアシだった。
エンジンはいくら小さくてもプジョーのこと、エコにばかり邁進しないというのは予測出来ていた。なんといっても悪名高きフランスの血気盛んなドライバーたちに向けては、しっかりとターボが膨らむようにエキサイティングな味付けをしないと、おそらくクルマとして受け入れられない。その辺の完成度の抜かりなさに関しては先述の通りだ。
プジョーらしさを取り戻した、しなやかな乗り心地
だから個人的な懸念の場所は、かつてBMW製の小型エンジンを搭載していた頃に顕著に感じた、もしやプジョーはドイツ車を目指しているのではないか、というほどに硬く引き締まらせたサスペンションのセッティングだったのだ。
もちろんスポーツ走行を楽しむときに、あのアシはラインを綺麗にトレースしてくれたし、出来が悪かったわけではない。でもそれがフレンチなプジョーらしかったかといえば、イエスとは言いづらい。
その辺、新型308はうまくしなやかにまとまって、かつてのプジョーらしさを味として感じやすい仕上がりになっていたのはとても嬉しかった。
大きなギャップはゴクっと飲み込み、小さな入力は適度に逃がすような感じ。コーナーに差し掛かっても接地感の高い、まるで平行方向にスイングするようなフィールはオールドファンにも歓迎されるものであるはずだ。
もちろん商品としての完成度の高さは、プジョー入門編としてもかなりおすすめ。なんといってもキーンと冴え渡るようにクールなエクステリア&インテリアはクラスを越える上質さだから、プジョー独自の冴えたムードを味わって欲しい。
[レポート:今井優杏]
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PEUGEOT NEW 308 Premium[FF] 主要諸元
全長x全幅x全高:4260x1805x1470mm/ホイールベース:2620mm/ボディタイプ:5ドアハッチバック/乗車定員:5名/駆動方式:FF(前輪駆動)/車両重量:1270kg/エンジン種類:直列3気筒DOHC ターボチャージャー付 直噴ガソリンエンジン/総排気量:1199cc/最高出力:130ps(96kW)/5500rpm/最大トルク:230N・m/1750rpm/トランスミッション:6速オートマチックトランスミッション/燃料消費率:16.1km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:205/55R16/車両本体価格:2,790,000円[消費税込]
PEUGEOT NEW 308SW Cielo[FF] 主要諸元
全長x全幅x全高:4585x1805x1475mm/ホイールベース:2730mm/ボディタイプ:5ドアステーションワゴン/乗車定員:5名/駆動方式:FF(前輪駆動)/車両重量:1360kg/エンジン種類:直列3気筒DOHC ターボチャージャー付 直噴ガソリンエンジン/総排気量:1199cc/最高出力:130ps(96kW)/5500rpm/最大トルク:230N・m/1750rpm/トランスミッション:6速オートマチックトランスミッション/燃料消費率:16.1km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:205/55R16/車両本体価格:3,390,000円[消費税込]
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