プジョー 3008 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
プジョー発のクロスオーバーSUV「3008」
10年ほど前、206のヒットにより日本にプジョーの時代が到来した。
数としてはドイツの強豪のほうがはるかに上だったが、その躍進ぶりは他のインポーター諸社がうらやむほどだった。やがてブームは一段落したが、独自の路線をいくデザインは、より派手さを増していった。
そんな中でプジョーも次なるステップを模索し、ついにこのカテゴリーに名乗りを挙げたのが、4ケタの車名を持つ第2弾となる「3008」だ。
本国では1年ほど前にデビューしており、これまで比較的小さいタイムラグで日本に導入していたプジョーが、これほど時間を要したのは、6速ATの煮詰めのためだという。
その仕上がりについてはのちほど述べるとして、まずは基本的な部分からみていこう。
4,365mm×1,835mm×1,635mmというボディサイズは、308SW(ハッチバック)よりも75mm長く、15mm幅広く、120mm背が高い。AピラーやCピラーの傾斜角はほぼ同じで、横から見たシルエットは、車高を差し引けば308SWに似ているのだが、デザインテイストはかなり違う。
大きな口や鋭い眼差しなど、これまでと共通のアイキャッチこそあるものの、全体の面構成は意外とプレーン。フロントマスクやドアミラー、グリーンハウス上端やボディのボトム部などに配されたクロームのアクセントが効いている。
フロントの下端がせり出しているため、擦るのではないかと心配なシチュエーションもあったのだが、案外大丈夫だった。
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