プジョー 3008 試乗レポート(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
3008はユニークで“使える”実用車
走りについて、エンジンはBMWとの共同開発による1.6リッター直4直噴ターボ。最高出力は115kW(156ps)/6000rpmで、240Nm(24.5kgm)というピークトルクを、1,400~3,500rpmという幅広い回転域で発生するのが特徴だ。
組み合わされる新世代の6速ATは、先日も308のほぼ全車に同じものが採用されたばかりだが、これがなかなか好印象だ。
低回転域から十分なトルクを得られるので、アップダウンの連なる箱根のワインディングを走っても大きな不満を感じることはなかった。そもそもAT自体の基本性能が従来のプジョーの4速ATとは大違い。
いたってスムーズかつ的確にシフトチェンジをこなし、ダイレクト感もある。欧州車によくある、速度が下がると自動的にシフトダウンする制御も入っている。
プラットフォームは308系と共通なので、走りにも基本的な部分はそれに似ている。このクラスで例のないダイナミックロールコントロールを採用しているのが特徴で、これが第3のショックアブソーバーとして機能し、ローリングやピッチングを抑え、快適な乗り心地をもたらすという。
乗ると確かに、このアイテムの効果らしきものはそれなりに感じられる。ただし、ベースにあるポテンシャルとしては、ややシャシーのキャパシティが不足気味。タイヤの大径化によりバネ下が重くなった影響は小さくなく、荒れた路面では少々バタつきやすく、あまり先入観として抱いていた「猫足」という雰囲気ではないように感じられた。
むしろ、高速巡航時のフラット感や、電動ではなく電動油圧式を採用したステアリングの自然なフィーリングのほうが好印象だった。
いずれも欧州ブランドのOEMタイヤを履くが、グリフの18インチよりもプレミアムの17インチのほうがまとまりはよかったと思う。
日本でもプジョーのファンは少なくないが、やはりどちらかというとコンパクトカーのイメージが強い中で、新しいジャンルを開拓した3008がどう受け取られるのか、とても興味深いところだ。
ユニークなルックスも、気に入ればそれだけで十分な購入動機になるだろうし、ユーティリティ面での独創的なアイデアの数々や、これまで足を引っぱっていたATが一気に最先端のものになったことも好要素といえる。
車両価格は300万円台で、これほどユニークで“使える”実用車が手に入るというのは、安い買い物ではないかと思う。
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