【PR】直感で選んだっていい! 新型 プジョー 208 Allure「Pure Tech 3気筒1.2ターボ」試乗レポート(2/3)
- 筆者: 塩見 智
- カメラマン:小林岳夫
我慢を強いられるところなんて、全然見当たらない
それがさっきから乗っているこの「208 Allure(アリュール)」はどうだ。我慢すべきところが見当たらないじゃないか。
第一多くのフランス車ユーザーが嘆き、諦観するしかなかった時代遅れの4速ATでもなければ、助手席の乗員の頭を揺らすロボタイズドMTでもない。スムーズな6ATが備わっているのだ。
ジグザグゲート式のATセレクターの操作性も悪くない。セレクターレバーの取り付け剛性がもう少し高ければ完璧だ。
現代的なATと組み合わせられることもあって、1.2リッター3気筒ターボ「PureTech」エンジンは生き生きと仕事をする。3気筒のくせに(!?)最高出力110ps/5500rpm、最大トルク20.9kgm/1500rpmと十分なパワーを発揮するこのエンジンは、低回転ではゴロゴロと犬が怒ったときのようなフィーリングで回り、回転を上げると4気筒と変わらぬスムーズさで吹け上がっていく。
内外小型モデルの3気筒エンジンの中でもベストな1台
ここのところ各社競うようにコンパクトカーに採用する3気筒エンジンだが、プジョーのはパワーと回転の質感を総合するとベストだと思う。3気筒のおかげで軽く、(部品点数が少ないから)抵抗が少なく、燃費向上に貢献している。カタログ上の燃費は18.2km/L[JC08モード]。
パワーは十分、変速はスムーズ。乗り心地とハンドリングのバランスをとるのはプジョーの大昔からの得意技。スタイリッシュで塊感のあるスタイリングは、スペイン語で「深海」を意味するカラド・ブルーに塗装され、よけいに凝縮されて引き締まって見える。要するに208はいいことばかりで我慢のいらないクルマなのだ。隔世の感あり。
[フレンチらしい個性は今も息づいていた・・・次ページへ続く]
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