プジョー 206style 試乗レポート

  • 筆者: 西沢 ひろみ
  • カメラマン:島村栄二
プジョー 206style 試乗レポート
リアスタイリング フロントマスク インパネ フロントバンパー エンジン 試乗 イメージ エンブレム フロントスタイリング 画像ギャラリーはこちら

小粋なフレンチスタイルでいこう!そんな気にさせる206 Style。

リアスタイリングフロントマスク

「バケットとブリオッシュを買いに、パリの石畳の路地を小粋に駆け抜けるパリジェンヌ」。フランスの実用車である5ドアハッチバックで、日常の生活シーンにピッタリ似合うクルマというと、やっぱりプジョー206だろう。

国内におけるプジョーは、00年に年間販売台数1万台を突破。昨年は1万5千台を超え、9年連続で販売増を続けている。その屋台骨を担う最量販機種が 206だ。これまでもCC、SWといったバリエーションの充実図ってきたが、今年は年明け早々にベーシックグレードを投入した。プジョーのベストセラーである306、307にも付けられたサブネーム“シンプル&スタイリッシュ”を持つ206 Styleだ。フレンチの合理性を具現化した、従来のXTの後継モデルにあたる。

価格以上の充実装備も206 Styleの魅力をより高めている。

インパネフロントバンパー

とはいっても206 Styleは決して廉価版ではない。確かに価格はMTで165万円、ATで175万円とかなりリーズナブルな設定になっている。だけど装備は、99年に導入されたXTと比較すると大きく違う。

前後左右サイドエアバッグ、フロントフォグランプ、ロアシート3座ヘッドレスト、リア中央席3点シートベルト、ドライバーシートリフター、熱線反射フロントウインドー、そしてドア部分にStyleのバッジが標準で装備されているのだ。にもかかわらず、MTは同価格であり、ATは4万円も安くなっている。コストパフォーマンスの高さがわかるだろう。さらにインテリアは、ビビッドなブルー&グレーまたはレッド&ブラックのシート生地& ドアトリムが新たに採用されている。バイクをイメージした4連メーターもスポーツグレードと同じ。安っぽさが見当たらないだけでなく、お洒落な雰囲気が漂っているのだ。プジョーのアイデンティティを受け継ぐ猫目のフロントマスク、精悍なスタイリングは“かっこいい!”のひと言につきる。

パワーを自在に扱えることの楽しさを存分に味わえるクルマ。

エンジン試乗

エンジンは、55kw/120N・mを発揮する1.4LSOHCを搭載。カタログスペックからは、物足りなさを想像していた。ところがアクセルを踏んだ瞬間から、元気のよさが伝わってきたのだ。絶対的な速さはないけれども、パワーバンドにのった“おいしい”回転域を駆使すれば、軽快な加速フィールを満喫できる。エンジンパワーを120%引き出し、それを思う存分に味わう楽しさ。これこそ206 Styleの醍醐味だ。5速MTのシフトアップ/ダウンも走る面白さにつながるところ。プジョーのMT比率の高さもうなずける。

“猫足”と呼ばれるキビキビしたフットワークも健在だ。連続するコーナーを駆け抜ける身のこなしは、まさにコントローラブル。ワクワク気分が盛り上がり、もっと乗りたい気持ちが膨らむ。「みなとみらい」から「元町」を抜け、「みなとの見える丘公園」に向かう登り坂を駆け抜けたら楽しさが身体中に広がった。

『輸入車=高価』というイメージを覆す206 Style。

イメージエンブレム

206 Styleの価格は、輸入車の高価な印象をくつがえした。おそらく、国内外の自動車メーカーにとって衝撃だったに違いない。たとえば、02年国内累計販売台数で1位となったフィットは1.3Wで126万円、1.5Tで135万円。206 Styleに標準装備される前席用i-サイドエアバッグはオプションの設定で4万5千円となる。ひと昔前に比べて、価格差がグンと縮まっているのがわかるだろう。もちろん細かい装備は国産車に分があがるが、基本的な使い勝手に大きな違いはないはずだ。

バリューフォーマネーに優れた価格設定による代償は、ボディカラーが3色に絞られていること。流通在庫をスムーズにすることで、バックオーダーを減らすとともに価格ダウンを図ったからだ。プジョーは03~04年で年間販売台数2万台を目指すという。206 Styleの魅力的な仕上がりを考えると、実現する日は近いと思われる。

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筆者西沢 ひろみ
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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