千代勝正選手／今井優杏の「あなたの愛車教えてください！」(3/3)

F1ではなく、ハコ車レースのためにレーサーに！？

―このスカイライン、ノーマルで乗られているということなんですが、チューニングに興味はないんですか？

ありますよ！でもこのスカイラインは純正のエアロパーツで十分カッコイイので気に入ってます。リアウイングの形状も好きです。

―では今はこの外観に満足している、と。

贅沢を言えば、ホイールは変えたいし、車高ももう少し落とせばさらにかっこよくなるかと思ってるんですけど。内装やオーディオも大好きなので、余裕が出来ればもちろんそっちも手を入れたいんです。

実はこのオーディオ純正のものがワリと良くて、低音も効くのでまだ触ってないんですが。

―さすが筋金入りのクルマ好き！やっぱりカスタマイズにも興味があるんですね。

ドリフトとかも大好きなんですよ。だって中学生時代からチューニング雑誌やドリフトDVD観たりしてましたから（笑）

―クルマと名前の付くモノなら何でもOK、みたいな（笑）

そうですね。

―さて、スカイラインのハンドリングはどうでしょう。

セダンなんだけどスポーティで、乗っていてすごく楽しいです。長距離も乗るんですけど、最長で東京から岡山まで行きました。

―それは若さも関係してるんじゃ…（笑）ちなみに歴代スカイライン、ほとんど乗ってらっしゃいますけど、どれが一番お気に入りですか？

33も好きだったんですけど、34も捨てがたいですね。

―ではもしかしてレーシングドライバーにならなければ、今頃ドリフターになっていた可能性はありますか？

絶対そうだと思います（笑）

本当はハコ車が大好きだから、チューニングしてドリフトしたり、街乗りで遊んだりしたかったんですけど、僕はプロになりたかったんです。

だから僕はカートからフォーミュラにステップアップして、プロとしてクルマに乗る道を選んだんです。

―もしかして、ハコ車レースのためにレーサーになったんですか？F1とかではなく。

はい、そうですね。F1ももちろんすごいですが、僕はハコ車のレースを見て、好きになったので。

―どうしてそこまでプロになることにこだわったんでしょう。

プロになれば、好きなクルマに乗ることが出来ると思って。…もちろんそれだけじゃないですけど、でも大きな理由の一つではあります。

―そんな千代選手にとって今シーズンはいかがでしたか？

今年F3がダメだったら、レースを辞めようと思っていたんです。

意地でも乗り続けるという選択肢はありましたが、タイムも出ないのに走るのはスポンサーさんにも申し訳ないですし、何より自分が許せない。念願のGTにも遠のきます。そんな気持ちで精いっぱいやってきました。

―では心理的には辛いシーズンだったんですか。

序盤は勝たなくてはいけないというプレッシャーにかなり苦しみましたね。その分後半に結果を出して、シリーズチャンピオンを獲得できました。今は一刻も早くGTに乗りたいです。

―苦難を乗り越え、念願のGT、念願のハコ車レースが目前というわけですね！

はい、良い報告が出来るようにがんばります！

今井優杏の「取材後記」

にこにこと笑顔でインタビューにお答え下さった千代選手。バイトをしながら掴み取ったシートだった、というお話に思わず感動してしまいました。

優しい雰囲気の千代選手ですが、その裏に隠された根性と努力、想像するだけで大尊敬に値しますよね！

ますます千代選手を応援したくなっちゃいました。

千代勝正選手HP

http://chiyo-katsumasa.com/