目が寄り過ぎてませんか? 商用バンなのに可愛い日産 エスカルゴを写真でチャック

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1980年代後半のバブル真っただ中の頃、日産 Be-1をはじめ、大きな話題となった「日産パイクカー」シリーズ。そのパイクカーの中でもひときわ異彩を放つ車があったのをご存じだろうか。日産 エスカルゴは名前の通り、かたつむりのような格好をしながらも、広大な荷室を持つ商用バン。今回はそんな日産 エスカルゴの可愛らしいデザインに加え、商用車として実用的な面を写真と共に紹介しよう。

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  1. パイクカー唯一の4ナンバー車
  2. 徹底的にカタツムリ模したエクステリア
  3. 内装は商用としてシンプルかつ効率的に造られたインテリア

パイクカー唯一の4ナンバー車

S-Cargo(エスカルゴ)は日産のパイクカー(「とんがったクルマづくり」をコンセプトにしたモダンレトロ調のデザイン)シリーズとして1989年から受注生産で販売していた商用貨物車である。

ネーミングはフランス語の「エスカルゴ(かたつむり)」と、スペイン語の貨物という意味の「Cargo(カルゴ)」を組み合わせて名付けられた。

徹底的にカタツムリ模したエクステリア

かたつむりの目をモチーフとする飛び出た丸目のヘッドライトは、とにかく個性的で一度見たら忘れられない。このヘッドライトは、よりかたつむりのイメージに近付けるべく、法規内の許される範囲ギリギリまでヘッドライト同士を近づけたのだという。

当時のカタログにある「街がアッと驚くエスカルゴ」というコピーのように、円を基調としたデザインはチャーミングで見るものを和ませる。

扇形のサイドウィンドウは丸みのある外観と統制が取れており、さらに運転席からの視界も良好。サイドウィンドウは分割式となっており、オープン時は内側のみ開く仕組みになっている。

ショップの看板や広告として機能するリア側面部は、エスカルゴの最大の特徴だ。広いスペースかつ、凹凸の無い側面パネルは看板デザインの幅が広く、ショップ独自の色を出した宣伝カーを作りやすい。

また、円形のクォーターウィンドウやキャンバスオープン機能が付く別モデルが存在するのも魅力的だ。

リアサスペンションはベース車のパルサーバンと同じ独立懸架式(左右の車軸が独立して上下する機構。構造上、省スペースが図れると共に安定性に優れる)のため、車体後端を短くする事に成功し、モチーフのかたつむりのように生物的なフォルムとなっている。

跳ね上げ式のリアゲートの中は高さ1230mmと広くとられ、荷物の出し入れも容易だ。

トールワゴン系の軽自動車とそう変わらないサイズのエスカルゴだが、搭載されているエンジンは1.5リッターの直列4気筒SOHC。最高出力は73馬力と決してパワフルというわけでは無いが、1トンを下回る車両重量を考えれば必要にして十分なポテンシャルを発揮する。

組み合わされるトランスミッションは、当時の商用車としては珍しくMT仕様がなく3速ATのみとなっている。

内装は商用としてシンプルかつ効率的に造られたインテリア

当時としては先進的なセンターメーターを採用し、その分空いたインパネ上部は書類やちょっとした荷物が置けるスペースを確保。

シフト機構もインパネシフト式(インパネ部からシフトレバーが出ている状態)になっており、操作性と視認性の向上、そして広い足元空間の確保という配慮がなされている。

インパネシフトの採用によりフロントシートはベンチシート式となり、商用車としての使い勝手にも配慮されている。

荷物の搭載時に折り畳んで荷室を拡大することができるリアシートを備え、最大乗車定員は4人。しかしスペースが狭い上、あくまで簡易的なシートであるため、後部座席に乗って長時間移動するのは難しいかもしれない。

日産/エスカルゴ
日産 エスカルゴカタログを見る
新車価格:
134.2万円146.3万円
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98万円98万円

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筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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