三菱&日産のスーパーハイトワゴン「eKスペース」「ルークス」が生産ストップ! 一体何が起きている?
- 筆者: MOTA編集部
- カメラマン:茂呂幸正/MOTA編集部
日産自動車と三菱自動車工業の合弁会社NMKVのマネジメントのもと、企画・開発された三菱の軽自動車「eKスペース」、「eK X(クロス)スペース」と日産「ルークス」の3車種の生産が一時停止している。
3車種は人気カテゴリーのスーパーハイトワゴンに属しており、ルークスは2021年11月の軽自動車通称名別新車販売ランキングで4位となるほどの人気車種だ。半導体などパーツの供給不足による納期延長の影響も受ける中、現時点でわかっている状況をお伝えしよう。
一部条件下での拘束系部品の作動状況を確認中 ユーザーからのトラブルは未確認
三菱によれば、12月3日からeKスペース、eKクロススペース、ルークスの3台の生産を停止させている。一部条件下でのシートベルトやエアバッグといった拘束系部品の確認を行うためだ。
近日中に調査の結果を国土交通省に提出し、トラブルが認められた場合にはリコールとなる可能性もある。
三菱では早々に調査結果を公表、トラブルがあった際には個別に対応していくとしているが、現時点ですでに納車されているクルマでのトラブルは見つかっていない。
また、日産は「確認事項があり、生産を一時停止している状況だ。確認が取れ次第速やかに発表したい」としている。
安全性は登録車に匹敵するほどの高水準! K CAR オブ・ザ・イヤー2020も受賞
eKスペースは第46回東京モーターショー2019で「スーパーハイト軽ワゴンコンセプト」として発表されたモデルで、2020年に発売。実用性の高いスーパーハイトワゴンでありながら、走行安定性や内装の質感の高さが特徴だ。また、登録車と同等性能の先進安全運転支援システムである日産の「プロパイロット」、三菱の「マイパイロット」なども評価され、日本カー・オブ・ザ・イヤー2020-2021の「K CAR オブ・ザ・イヤー」にも選ばれるほどの実力を持つ。
また、安全性能については国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)による自動車アセスメント「JNCAP」において、自動車安全性能2021の最高評価「ファイブスター賞」を受賞。特に予防安全性能評価では軽自動車初の満点を獲得するなど、性能の高さは折り紙付きだ。
今回の件で納期の更なる延長は免れないだろう
店舗の在庫状況にもよるが、もともと半導体などのパーツ供給不足も影響し、納期が伸びがちであった3モデル。そんな中で起きてしまった今回の事態だが、「限られた条件下」とされているため、走行中すぐに異常が発生するわけではないと言えそうだ。
しかし、いずれにせよ生産がストップしてしまっていることから、これまで以上に納期が伸びてしまうことが懸念される。今後の発表を待ちたい。
【筆者:MOTA編集部】
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