日産 NV350 キャラバン 新型車 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)

  • 筆者:
  • カメラマン:オートックワン編集部
日産 NV350 キャラバン 新型車 試乗レポート/渡辺陽一郎
日産 新型 NV350 キャラバン「プレミアムGX」ロング 標準ルーフ ガソリン(2WD)[左]/「Rider」ロング 標準ルーフ ガソリン(2WD)[右] 日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ フロント周り 日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ サイドビュー 日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ エクステリア 日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ リア周り 日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ 外観・後 日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ 外観・前 日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ エクステリア・俯瞰 日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ 専用ボディサイドデカール(オプション) 日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ 専用フロントマスク 日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ リアコンビランプ 画像ギャラリーはこちら

開発テーマはズバリ「打倒ハイエース!」

日産 新型 NV350 キャラバン「プレミアムGX」ロング 標準ルーフ エクステリア・フロント日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ 運転席周り

クルマの世界は厳しい競争社会。車両の開発はライバル車を意識して行うが、2012年6月に一新された日産の「NV350キャラバン」は、特にその傾向が強い。ライバル車の「トヨタ ハイエース」を徹底的に研究して開発された

理由はただひとつ。販売面で圧倒的な差を付けられていたからだ。

販売比率でいえば、ハイエース(姉妹車のレジアスエースを含む)が市場シェア80%を独占するのに対し、従来型「キャラバン」(E25型)の販売台数はおよそ20%程度。このサイズの商用バンは、実質的にハイエースとキャラバンの2車種だけなので、明暗がハッキリと分かれた。しかしいくら何でも、ハイエース8割に対してキャラバンの売れ行きが2割では、差が開きすぎだろう。そこで「打倒!ハイエース」の開発になった。

NV350 キャラバンの開発者に「どこがハイエースを超えるようになったのか」と尋ねると、「デザインから各種の機能まですべて」との返答。鼻息は非常に荒い。

荷室の奥行き寸法もクラス最大級に

日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ エクステリア・俯瞰日産 新型 NV350 キャラバン「Rider」ロング 標準ルーフ 荷室

荷物を積む上で一番の変更点を挙げるなら、荷室の長さ(奥行)だ。4ナンバー車として登録される標準ボディ(ロング)の場合、先代キャラバンの荷室長は最大値で2800mmだった。対するハイエースは3000mm。ユーザーが大量の材料や工具と一緒に作業用のハシゴなどを積む時、荷室長のマイナス200mmが不利に働いた。

実は2世代前のキャラバン(E24型)は荷室長3000mmを確保していたが、先代型になって衝突安全性の向上などを目的にボディの前側を伸ばし、2800mmに減った経緯がある。開発当時のユーザー調査では問題ないとされたらしいが、結局は明暗を分けた。

そこで現行型は衝撃吸収機能に工夫を凝らし、ボディの前側を140mm短縮。ホイールベースを含めてボディの後方を140mm伸ばした。空間効率を高める設計も上乗せして、新型では荷室長を250mm拡大して3050mmとして、ハイエースを上まわる寸法を確保したのだ。

デザインや質感の大幅向上にもこだわった

日産 新型 NV350 キャラバン「プレミアムGX」ロング 標準ルーフ エンブレム日産 新型 NV350 キャラバン「プレミアムGX」ロング 標準ルーフ フロントメッキグリル

NV350キャラバンでは、外観のデザインコンセプトも大きく見直している。商用車もクルマである以上は見栄えが大切。特に個人商店のユーザーはプライベートでも使うから、ファーストカーとしての満足感が求められる。先代キャラバンは、ちょっと道具感に特化し過ぎていて、個人ユーザーからしてみたら少し素っ気ない感じに過ぎたようだ。

新型のデザインのテーマは「先代キャラバンとの違いが明確に分かり、なおかつハイエースにも似ていない見栄えの良い造形にすること」。これも難しいチャレンジだった。

最大限度の荷室空間が求められるワンボックス商用車は、必然的に「箱型」になり、デザインの自由度がきわめて小さいからだ。

そこで新型は、フロントマスクに日産のブランド・アイデンティティを表現したメッキグリルを装着。ボディサイドにも荷室を狭めない範囲でフェンダー部分を中心に抑揚を設け、存在感のある外観に仕上げた。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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