オーテックジャパン「ワクワクモータース・チガサキ」マーチ ボレロR 試乗レポート/山本シンヤ(4/5)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:オートックワン編集部
「使いきる楽しさを味わえるMTのスポーツハッチ」~マーチ ボレロR~
その後「ワクワクモータース・チガサキ」は、オーテック所有のザガート ステルビオ(倉庫の奥で眠っていた)や、過去に製作したコンセプトカー(A10、MID-11)のレストアなどを行ないながら、第2弾の企画も進めていったと言う。それがマーチをベースとする「ボレロR」だ。
マーチ ボレロRの開発コンセプトは「使いきる楽しさを味わえるMTのスポーツハッチ」だ。
オーテックではマーチ 12SRの事実上の後継モデルであるマーチ NISMOの開発を担当しているものの、心の奥には「オーテックオリジナルを出したい」と思っていたのだろう。その回答が「12SR」と「ボレロ」の融合・・・というわけだ。
レンタカー上がりのCVTモデルをベースに、車両全体に手が入れられているが、第2作目ということもあり、A25以上のモディファイ内容となっている。
細部に渡りこだわりが込められたモディファイ
エンジンはE11型「ノート ライダー ハイパフォーマンス スペック」用のHR15DEをベースにチューニング。専用の吸排気系、コンピューターチューンが行なわれている。トランスミッションは5MTに変更されているが、何とNV200用のローギアードミッションを流用。ショックよりもレスポンス、静粛性よりも音を重視した仕様となっている。
シャシーは車体補強の追加はもちろん、何とリアの剛性が高いAWD仕様のフロアに張り替えられた。サスペンションはオーリンズ製でアッパーマウントはワンオフ製の強化品、フロントスタビライザー追加やリアサスペンションビーム剛性アップ、ブレーキ容量アップ(リアディスク化)が行なわれている。タイヤはあえて“昭和テイスト”を狙い195/55R15サイズ。ホイールはRAYSグラムライツの7.5J×15 +0を採用する。ちなみに車両重量は1トン以下にこだわったそうだ。
昭和テイストが懐かしいオーバーフェンダーと太めな15インチタイヤの組み合わせ
エクステリアはボレロ化させると共に、+100mmのトレッド拡大にあわせ、昭和テイスト溢れる専用オーバーフェンダーを追加。リアバンパーはワンオフで製作されたスペシャル品に変更されている。純正色と勘違いしそうなボディカラーは日産の海外向けモデルの流用ではあるが「湘南サンセットオレンジ」と名付けられている。
インテリアはボディと合わせたカラーコーディネイトの専用センタークラスターにタコメーターの大径化(ラティオ用ファインビジョンメーター)、アルカンターラ巻きのステアリング(マ-チNISMO用)などが行なわれている。シートはオーテックロゴ入りのレカロSR-6(市販化はお蔵入りになった試作品)。助手席はA25同様に回転シートに加え、対荷重100kgの乗降用グリップに変更されているのもポイントだ。細かい部分ではABCペダルの位置最適化やブレーキペダルやシフトの剛性感アップなども行なわれている。
[マーチ NISMOとボレロRの違いは?・・・次ページへ続く]
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