日産 ジューク NISMO RS 試乗レポート/嶋田智之(4/4)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:和田清志
高度なチューニングの成果は乗り心地の良さにも表れる
ジューク NISMO RS、乗り心地も実はなかなかいい。
例えばコーナリング中に凹凸を踏むようなことがあっても、しっかりと踏ん張りを効かせている状態だというのに、その凹凸をササッと吸収して挙動を乱さない。硬いくせにサスペンションが実によく伸び縮みするから、その硬さがちっとも不愉快じゃない。そのコーナリングも乗り心地も、ボディの剛性がたっぷりと高められているからこそ可能になったこと。つい最近、何かで似たようなことを書いた記憶があると思ったが、それはGT-R 2015年モデルとGT-R NISMOの原稿のときだった。なるほど、これが近頃の日産&NISMOのシャシーチューニングの方向性なのだな、と思った。
想像を超えるドライビングプレジャーに「参りました!」
ベースの16GT FOURも悪くはなかったけど、今回のようにワインディングロードを飛ばして走ることに関しては、ジューク NISMO RSは段違いに素晴らしい。ちょっとスポーティな感覚のあるSUVから、下手なスポーツカー顔負けのちょっとしたドライビングマシンに変貌しちゃってるのだ。そのギャップと想像以上のドライビングプレジャーに、僕は「まいっちゃったなぁ……」と思わされたのである。
これで価格は343万4400円。ベースの16GT FOURは260万8200円。差額は82万6200円。絶対的な金額としては決して安いものではないけれど、チューンナップの内容とその効果を考えれば、これはもうリーズナブルとしか言いようがないほどだ。
ちょっとヤンチャなボーイズレーサーならこちら ~ノート NISMO S~
似たようなことを、ちょっとだけ走らせたノート NISMO Sでも感じたものだ。ノートNISMO Sに関してはすでに試乗記がアップされているから、ここで多くを語るつもりはないけれど、近頃では例がないほどの快音を奏でて回ってくれるエンジンと5速MT。それに強化ボディとチューンドサスペンションの組み合わせ。
それらは少々オールドスクールなテイストではあるけれど、当代随一のボーイズレーサーと断言できるくらいで、癖になっちゃうくらい楽しいクルマに仕上がっていた。224万4240円という価格はやっぱり安くはないけれど、これがホワイトボディの段階から手を入れられる自動車メーカーとその系列でなければ、チューンナップの費用だけで車両代に届いてしまう。
安い、としかいいようがないのだ。
NISSAN JUKE NISMO RS[4WD] 主要諸元
全長x全幅x全高:4165x1770x1570mm/ホイールベース:2530mm/車両重量:1410kg/乗車定員:5名/駆動方式:4輪駆動(ALL MODE 4x4-i[NISMO RS専用チューンド・トルクベクタリング付])/エンジン種類:MR16DDT型[NISMO RS専用チューン] 直列4気筒 DOHC 直噴ガソリン ターボエンジン/総排気量:1618cc/最高出力:214ps(157kW)/6000rpm/最大トルク:25.5kgf・m(250N・m)/2400-6000rpm/トランスミッション:エクストロニックCVT-M8(8速マニュアルモード付無段変速機)/燃料消費率:12.6km/L[JC08モード燃費]/メーカー希望小売価格:3,434,400円[消費税込み]
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