日産 ジューク NISMO RS 試乗レポート/嶋田智之(3/4)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:和田清志
その違いは、走り出した瞬間から判る
それだけに、ジュークのスタンダードな仕様との違いは、ほとんど走り出した瞬間に体感できる。まずエンジンが明らかに力強くなっている。そしてその力強さが、高回転域まで途切れない。個人的にはCVTがこうしたスポーツモデルに相応しいとは思っていなかったが、パドルがついたことで積極的に美味しい領域にエンジン回転をつなぎとめて走ることができるし、変速そのものも意外や素早い。相性は思っていたより全然いいようで、だから速さそのものもとてもキープしやすい。
とはいえ、そこは214psに1410kgの車重。スピードに不満を感じることなく楽しく走れるくらいの速さは持っているものの、驚くほど速いというほとではない。驚くべきなのは、コーナリングである。
ジュークNISMO RSは「曲がりが気持ちよいクルマ」
ジュークNISMO RSの全高は1570mmで、ベースの16GT FOURと同じ。ということは、重心がある位置の高さも同じで、普通の乗用車と較べれば高いところにあるはずだ。にも関わらず、車体がロールしていくときに、それを意識させられることがないのだ。というと、ちょっと語弊があるかも知れない。重心高はそれなりに高いところにあるのだが、そのうえでロールの量やロールしていくときの動きがしっかりと制御されていて気にならない、というべきか。
しかもサスペンションはしっかりと締め上げられていて踏ん張りが効いているから、コーナリングスピードが段違いに速い。パワステのレスポンスが高められたことやトルクベクトル機構のプログラムをアンダーステア軽減の方向で見直してることも効いているのだろうが、とにかくグイグイとよく曲がる。ジュークNISMO RSは、曲がるのがとても気持ちいいクルマだったのだ。
普通のクルマより高い目線にいながらにしてそうした一連を感じるのは、何だかとてもマジカルな印象なのだけど、それがまた楽しかったりするのである。
[硬いのに乗り心地がいい!?その理由とは・・・次ページへ続く]
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