日産 キューブ 試乗レポート(2/3)

  • 筆者: 清水 草一
  • カメラマン:原田 淳(内外装) / 編集部 吉澤 憲治(走行)
日産 キューブ 試乗レポート
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このデザイン、海外ウケは間違いない

SHOJIシェード

キューブの内外装は今でも世界の前衛で、本来なにも変える必要はなかったわけだが、エクステリアはさらに一歩丸みを持たせて、キュービックなフォルムであるがゆえにかえって曲線が目立つデザインになった。

インテリアも直線と曲線の融合の世界。ガラスルーフのSHOJIシェードは、障子のような桟に波紋が打ち寄せたような造形で、ただの和風趣味ではない、サイバー感覚を演出していて実にステキだ。私は以前から「いつか『AKIRA』や『攻殻機動隊』的な自動車デザインができないものか」と思っていたが、ここにそれが結実した!という気がする。

ノーマルルーフ車の天井には、そのものズバリ波紋が広がっている。ちょっとギョッとするほどのデザイン上の遊びだが、それがまったく違和感を感じさせない。こういう演出、日本では「意味がない」「あざとい」等言われそうだが、海外では間違いなく絶賛の嵐だろう。

車内を見まわして意外なのは、国産コンパクトカーとしては物入れが少ないこと。シートアレンジも、リヤシートの背もたれが前に倒れるだけとシンプルだ。このあたり、ちょっとガイシャっぽいと言えなくもない。カラフルな色が選べる「どこでもフック」は、ゴミ箱代わりのレジ袋も、これにひっかければちょっとオシャレに見えるかも。

サイドビューリアビューフロントシート天井イメージ2

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

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