コンパクトな7人乗り! こんなのあったの!? 日産 キューブキュービック!

  • 筆者: 小松 男
  • カメラマン:小松 男・日産
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世界的な大ヒットモデルとなった日産 キューブ。その3列シートモデル「キューブキュービック」をご存知だろうか。惜しまれながらも生産を終了してしまったが、コンパクトで扱いやすいだけでなく、ライバルと一線を画す個性的なデザインは今見ても新鮮であり魅力的。中古市場でも人気のねらい目モデルであるキュービックを紹介しよう。

目次[開く][閉じる]
  1. 惜しまれながらも生産を終了した名車「キューブ」
  2. 使い勝手の良さとスタイリングが魅力なのだ!
  3. 日産 キューブキュービックのスペック

惜しまれながらも生産を終了した名車「キューブ」

スクエアボクシーでありながらもキュートなデザインで、世界中でヒットした日産 キューブ。ファンに惜しまれながらも3代目を持って生産を終了してしまったが、その個性的なスタイルの代わりとなるモデルが無いだけに、今もなお根強い人気を誇る名車と言える存在となっている。そんなキューブに3列シートを有した7人乗り仕様の「キューブキュービック」というモデルが存在していたことをご存知だろうか。

2代目キューブであるZ11型キューブをベースとしたキューブキュービックは、ボディをややストレッチしホイールベースを延長し3列シートをレイアウトしている。2003年から2008年まで製造されており、その中で前期、中期、後期とたびたびマイナーチェンジが行われた。

実はこの記事を書いている私は、実際にキューブキュービックを所有している。購入した時の動機としては、ママ友がトヨタ シエンタを使用しているのを見たワイフが、7人乗りのクルマを欲しがったことにあった。しばしば擦り傷をこしらえてくる彼女にはミニバンは大きすぎると考えた私は、コンパクトでありながら7人乗れるモデルとして、トヨタ シエンタとホンダ フリード、そして日産 キューブキュービックを候補に挙げた。どれもパッケージング的には近しいものであり、一長一短あったので当初は悩んだ時期もあったもののキューブキュービックを選ぶ流れとなっていった。

決め手となったのはスクエアで個性的なスタイリングである。四隅の見切りが良いため、運転も楽であり、フロントは2名掛けながらもベンチシートとなっているのもポイント。中古市場では値段もこなれていたこともあり、程度の良さそうな個体を物色した。

使い勝手の良さとスタイリングが魅力なのだ!

実際にキューブキュービックを使ってみるとその便利さには驚かされたものだ。後部座席(2列目、3列目)をたためばフラットで広大な荷室ができるので、長尺荷物の積載はもちろん、原付や自転車のトランスポーターとしても使えるものであるし、ホイールベースが延長されている分、高速道路での安定感も同年代のスタンダードキューブと比べて高いものとなっている。3列目のシートを出して、2列目のシートを畳むとリムジンのような座席レイアウトを楽しめる。全席フルフラットになるので車中泊だって楽しめる。

ただし3列目のシートは、はっきり言ってしまうと膝の部分が窮屈で、大人が乗るサイズとは言い難い。小学生中学年くらいまでの子どもであれば良いだろう。我が家は3人家族ということもあり、普段では3列目シートは格納し、6名以上乗る際に引き出して使っている。あと少々気になる点と言えば、ドアを閉めた際のペラペラの“音”だろうか。まあ、この手のクルマに重厚感は求めるものではないが、もう少しドアの開閉音がしっかりしていたら、さらに良かったと思う。

キューブは大ヒットしたモデルであるから、今現在も中古市場で多数の車両が取引されている。そのおかげもあってか、かなり価格が抑えられたものも多く見かけることができる。いざという時に“7人が乗れるコンパクトカー”としてキューブキュービックを探してみるのもひとつの手だと思うがいかがだろうか。

日産 キューブキュービックのスペック

キューブキュービック

グレード:15M

新車時価格:165万9000円

エンジン型式:HR15DE

最高出力:109ps(80kW)/6000rpm

最大トルク:15.1kg・m(148N・m)/4400rpm

エンジン種類: 水冷直列4気筒DOHC

総排気量: 1498cc

ボア×ストローク: 78.0mm×78.4mm

圧縮比:10.5

燃料タンク容量:45リットル

使用燃料:無鉛レギュラーガソリン

10モード/10・15モード燃費:19.2km/リットル

足回り系

ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン

サスペンション形式(F):独立懸架ストラット式

サスペンション形式(R):トーションビーム式

ブレーキ形式(F):ベンチレーテッドディスク

ブレーキ形式(R):ドラム(リーディングトレーディング)

タイヤサイズ:(F) 175/65R14 82S、(R) 175/65R14 82S

最小回転半径:4.7m

駆動系

駆動方式:FF

トランスミッション:CVT(無段変速車)

[筆者:小松 男 撮影:小松 男・日産]

日産/キューブキュービック
日産 キューブキュービックカタログを見る
新車価格:
159.5万円236.7万円
中古価格:
19.8万円69.6万円
日産/キューブ
日産 キューブカタログを見る
新車価格:
165万円206.8万円
中古価格:
10万円232.3万円

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小松 男
筆者小松 男

中古車屋を廃業した後、出版社へ勤務。乗り物系を中心に数誌の雑誌編集長を務めた後、フリーランスへ転身。国内外ブランド、大小、モデルタイプを問わず、乗り物ならば何でも乗りたがる性分の元祖雑食系。好きなものは、車、バイク、自転車、飛行機、船、列車、美味しいもの、お酒、ジョギング、水泳、DIY、買い物など。反面嫌いなものはないというデラックスポジティブ派。出不精かつ出たがりという二面性を持つ昭和52年式。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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