ウィリーしそうな爆加速が迫力満点!「シーマ現象」を起こした初代 日産 シーマ【MOTA写真館】
1988年にデビューした初代 日産 シーマは、全幅1,770mmの3ナンバーサイズのパーソナル高級セダン。ハイソカーブームやバブル経済の後押しにより、デビュー1年目で3万6400台が売れ爆発的なヒットを記録する。高級志向の高まりや高額な物を購入する現象は「シーマ現象」と呼ばれ、活気溢れていた日本経済を象徴する車種となった。
初代 シーマのライバルはクラウンではなくソアラ
初代 日産 シーマは、伸びやかで直線的なボディラインに横長のヘッドライトとテールライトを備え、落ち着き感とワイド&ローなスタイルが特徴。インテリアは横方向への伸びを強調した造形により、上質感を演出しつつ開放的な視界を確保している。
搭載されるエンジンはV型6気筒 3.0L DOHCを基本にして、200馬力を発生させる自然吸気と255馬力を発生させるターボエンジンの2種類を用意。エアサスペンションによる快適な乗り心地とスポーティーなドライブフィールは、高級車の側面とスポーツカーの側面を持ち合わせている。
そんな日産らしい尖ったキャラクター設定からもわかるように、ライバルはパーソナル高級車として名高いトヨタ クラウンではなく、高級グランドツーリングカーとして知られるトヨタ ソアラだった。
コンセプトとタイミングがバッチリで大ヒット
バブル景気で活気溢れていた日本経済は、価値観が高級志向へと変化している最中。さらに、自動車税がナンバー区分から排気量へと変わったことも影響し、3ナンバー車が注目されていた。このタイミングを逃さなかった初代 シーマは、発売1年目で3万6400台を販売し、1988年から1991年までの4年間で、販売台数12万9000台を記録するヒットモデルとなったのだ。
スペックや価格
■全長×全幅×全高:4,890mm×1,770mm×1,380mm(1989年式 タイプII)
■エンジン
・V型6気筒 3.0L DOHC VG30DET型(自然吸気・200馬力)
・V型6気筒 3.0L DOHC VG30DE型(ターボ・255馬力)
■トランスミッション:4速AT
■駆動方式:FR
■販売期間:1988年~1991年
■価格:374万円~471万5000円(1989年式)
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