VW 次世代EV「アイディ.3」を世界初公開!
VW、「ID.3」をフランクフルトモーターショーの前夜祭で世界初公開
フォルクスワーゲンは、2019年9月12日~同年9月23日(日本時間)にドイツで開催される「フランクフルトモーターショー2019」に先駆けて開催された前夜祭で「ID.3(アイディ.3)」を初めて全世界に公開した。納車は2020年の夏に開始される。初期生産ロットのID.3は事前予約キャンペーンで予約したユーザーへ納車される予定である。
ID.3はVW初のMEBをベースにした電気自動車
ID.3は、フォルクスワーゲンのモジュラーエレクトリックツールキット(MEB)をベースにした、次世代 電気自動車シリーズの第1弾である。
生産は2019年11月からツヴィッカウ工場で開始される。現在、最後のロボットが設置され、組み立てラインの試運転が行われている。
ID.3をもって、フォルクスワーゲンは、世界の自動車産業の中で最大の電動化攻勢をかける。今後3年間で、フォルクスワーゲン グループ内全てのボリュームブランドで、合計33車種のMEBをベースにしたモデルの生産を立ち上げる予定だ。
内燃エンジンから電気自動車へ
フォルクスワーゲンは、ツヴィッカウ組み立て工場を段階的に、100%内燃エンジンから100%電気自動車へと転換している。フォルクスワーゲンにとって、このような転換作業は今回が初めてとなる。電気自動車への切り替えは、2018年初頭にはすでに開始しており、3年以内の2020年末までには完了する予定だ。
ボディショップとペイントショップは、ID.3を生産するためにすでに大部分の準備が整っており、2つの最終組み立てラインのうち、1番目のラインはすでに完成している。このラインを使用して、2019年11月からID.3の生産を開始した後、生産台数を段階的に増加させる予定である。
現在も工場敷地内には、合計12の完全に新しい建物や一部の建物が建設されており、既存のプレスショップを拡張する工事だけで、合計7500万ユーロが投資される。それにより、2021年からMEB車両の主要なボディパーツを、ヴィッカウ工場ですべて製造できるようになる。
ツヴィッカウ工場の2番目の組み立てラインは、2020年の夏から転換作業を開始し、同年中に稼働を開始する。最終的には、2021年から3つのグループブランドの6車種のMEBをベースにしたモデルが、ツヴィッカウで生産される予定である。同工場の生産能力は、現在の年間30万台から33万台に引き上げられ、ヨーロッパ最大かつ最も効率的な電気自動車工場となる。
ツヴィッカウ ハイテク工場への道
過去数か月にわたって、すでに1600台を超える最新世代の生産ロボットが設置された。特に最終組み立てラインには、ルーフライナーの自動設置装置など、まったく新しい技術が採用されている。将来ツヴィッカウ工場は、自動化の割合を増加させることにより、従業員数はほぼ据え置きのまま、転換前と比べて一日の生産台数を、1350台から1500台へと約150台増やす。
ツヴィッカウでは、合計8000人の従業員が、電動化時代の始まりに備えている。特別な高電圧トレーニングでは、最新のバッテリーシステムに加え、電気配線を安全かつ正しく取り扱う方法について学んでいる。現在までに必要な合計1万3000日のトレーニングのうち、約8000日がすでに完了。2500人以上の従業員が、すでにe-モビリティの資格を取得している。
e-モビリティ担当取締役:トーマス ウルブリッヒ氏のコメント
“ID.3”の生産が開始される11月から、フォルクスワーゲンのまったく新しい時代が到来することになります。これは、初代“Beetle(ビートル)”や初代“Golf(ゴルフ)”と同じくらい、大きな節目となるでしょう。工場の転換作業は完全にスケジュールどおりに進んでいます。400台の“ID.3”先行生産車は、すでにヨーロッパ各地で試験走行を実施しています。“ID.3”により、ツヴィッカウはe-モビリティの先駆的存在になるでしょう。
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