アストンマーティン、新型DB11にV8エンジン搭載モデルを追加…価格は約2235万円
2016年に発表されたアストンマーティン「DB11」に、4リッターツインターボV8エンジン搭載モデルが追加された。既存の5.2リッターツインターボV12エンジンと合わせ、DB11は2種類をラインアップする。
V8エンジンを搭載したDB11は既に販売を開始しており、価格は144,900ポンド(英国)、184,000ユーロ(ドイツ)、198,995ドル(米国)からとなる。日本円に換算すると約2234万9924万円。納車は、2017年の第4四半期から開始される予定だ。
※1ドル 112.3140円で計算
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新たに搭載されたエンジンは卓越したパフォーマンスと優れた効率を組み合わせる
新しいパワーユニットは、DB11のスポーティなキャラクターを強調する一方で、卓越したパフォーマンスと優れた効率を組み合わせている。
V8エンジンを搭載したDB11は、最高出力510PS(503php)、最大トルク675Nmという圧倒的なパワーを発生。0~100km/h加速はわずか4.0秒、最高速度は187mph(約300km/h)に達する。
その一方で、このエンジンは効率にも優れている。CO2排出量は230g/km1で、EU複合サイクルにおける燃料消費量は28.5mpg1(約12.1km/L)。自動車税がエンジン排気量に応じて課税される中国などの市場において、大きなメリットをもたらすだろう。
さらに、V8エンジンの電子的なキャリブレーションも行ない、新しいECUソフトを開発してエンジンのリプログラミングとスロットル・マッピングを行ない、アストンマーティンならではのエンジン・フィールとサウンドを実現した。
車両重量をさげるため、エンジンを少しでも低い位置に搭載
アストンマーティンのエンジニアは、車両の重心を下げるため、新しいエンジン・マウント、専用のスリムなウェットサンプシステムを設計して、V8エンジンをエンジンルームのなるべく低い位置に搭載することを可能にした。
このエンジンは、V12エンジンと比べて軽量かつコンパクトなため、115kgの軽量化にも貢献している。その結果、V8モデルの装備重量は、1760kgとなっている。
さらに、ホイールベースのより中心に近い位置にエンジンを搭載することにより、俊敏性も向上。V8エンジンを搭載したDB11は、細部に至るまで完璧な改良が施されている。その範囲は、サスペンションブッシュ、ジオメトリ、アンチロールバー、スプリング、ダンパーから、ESPソフトウェアにまで及んだ。
V12モデルとの差別化を明確にするため、ダイナミックなキャラクターを注意深く創出することより、V8モデルは、スポーティ志向で、洗練され、快適なGTモデルを求めるお客様にアピールするクルマに仕上がった。
V8モデルとV12モデルの内外装デザインの違いは?
これらの2種類のモデルは、エクステリアの見た目もわずかに異なっている。V8モデルには、専用のアロイホイール、ダークヘッドランプベゼル、2つのボンネットベント(V12モデルでは4つ)が装備される。
ボンネットベントは、ブラックまたはチタニウム仕上げを選択することが可能で、ここでも12気筒エンジン搭載モデルとは差別化が図られている。
一方、インテリアでは、V8およびV12モデルともに、標準の装備グレードが採用され、広範囲なカラーおよびトリムオプションの選択肢も同一となる。さらなる個性を求めるユーザーのために、V12モデルと同じオプションパック、デザイナー仕様のパッケージに加え、「Q by Aston Martin - Collection」オプションも設定されている。
◆アストンマーティン社長兼最高経営責任者 アンディ・パーマー氏のコメント
「DB11は、アストンマーティン史上もっとも完成度が高く、洗練されたクルマです。今回、新たにV8エンジン搭載車が加わったことにより、卓越したパフォーマンスを実現しながらも、他のライバルとは一線を画したアストンマーティンならではの印象的なキャラクターを備えたクルマを提供することにより、DB11の魅力を世界中のより多くのお客様に拡大します。V8モデルは、開発段階で試験走行を繰り返したことにより、エンジンの変更のみにとどまらず、V12モデルとは異なる独自の個性を持った類まれなGTカーとして、ダイナミックな変貌を遂げています」
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