ホンダ、2015年モータースポーツ活動計画を発表 ~スーパーGT ドライバー大シャッフル~
ホンダは、2015年のモータースポーツ活動計画を発表した。コーポレートスローガンである「The Power of Dreams」のもと、レースを通じて、楽しさ、喜び、感動を届けるために、モータースポーツ活動を展開していくとしている。
2015年シーズンより、F1グランプリへの参戦復帰を発表したホンダだが、国内レースの体制発表が明らかとなった。
スーパーGT500クラスでは、『#15 ドラゴ・モデューロ・ホンダ レーシング』が新加入。『ウイダー モデューロ 童夢レーシング』が抜けた為、昨年と変わらず計5チーム、5台体制で挑む。ドライバーラインナップは大幅に変更され、2014年にGP2に参戦していた伊沢拓也選手が復帰し、チームクニミツのドライバーを務める。また、GT300は『#55 オートバックス・レーシング・チーム・アグリ』の一台体制となった。
2014年はスーパーGT、スーパーフォーミュラ共に苦戦したホンダ勢。GTでは熱害によりなかなか結果に繋がらなかったが、今年は、昨年行えなかったセパンテストを行うことができたことにより、マシンやエンジンの弱点を見直し、開幕に向けて着々と準備をすすめているようだ。ドライバーからも「いいコンビを築けている」との声が多数あり、各チームとも順調な様子が伺える。2015年シーズンのホンダ勢に期待したい。
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四輪モータースポーツ参戦体制
■FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)
McLaren-Honda(マクラーレン・ホンダ)からフェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンの2台体制で、ドライバー、コンストラクターのチャンピオンシップ獲得を目指す。
(ナンバー / ドライバー / 年齢 / 出身地 / 2014年の戦績)
■FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)
今シーズンも引き続き、ワークスチーム「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」から、ガブリエーレ・タルクィーニとティアゴ・モンテイロが参戦。さらに、プライベートチームへのマシン供給を継続し、参戦3年目となる「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」から参戦のノルベルト・ミケリスに加え、新たに「ニカ・レーシング(Nika Racing)」のリカルド・ライデルが加入、今シーズンのドライバーとマニュファクチャラーのダブルタイトル獲得を目指す。
(ナンバー / ドライバー / 年齢 / 出身地 / 2014年の戦績)
カストロール・ホンダ・ ワールド・ツーリングカー・チーム
#2 / ガブリエーレ・タルクィーニ / 52歳 / イタリア / WTCC 6位
#18 / ティアゴ・モンテイロ / 38歳 / ポルトガル / WTCC 5位
ゼングー・モータースポーツ
#5 / ノルベルト・ミケリス / 30歳 / ハンガリー / WTCC 4位
ニカ・レーシング
#19 / リカルド・ライデル / 47歳 / スウェーデン / -
■SUPER GTシリーズ
▼GT500クラス
NSX CONCEPT-GTをさらに熟成し、新たに野尻智紀、オリバー・ターベイ、伊沢拓也が加わり、引き続き5チーム5台体制で戦う。ドライバーとチームのダブルタイトル奪還に向け、今シーズンも「Honda GTプロジェクト」として(株)本田技術研究所が主体となり、(株)M-TECの協力のもと、マシンを開発する。
参戦体制(ドライバー / 年齢 / 出身地 / 2014年の戦績)
▼GT300クラス
今シーズンの「CR-Z GT」プロジェクトでは、レーシングハイブリッドシステムを供給し、「オートバックス・レーシング・チーム・アグリ」の参戦活動をサポートする。
(ドライバー / 年齢 / 出身地 / 2014年の戦績)
■全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ
(株)日本レースプロモーションを通じ、昨年からのレギュレーション変更に合わせて投入した2.0リッター直列4気筒直噴ターボエンジン「HR-414E」を5チーム9台に供給する。また、昨シーズン後半より参戦の「ドラゴ コルセ」が、2015年はフルシーズン参戦する。
( ナンバー / ドライバー / 年齢 / 出身地 / 2014年の戦績)
リアル レーシング
#10 / 塚越 広大 / 28歳 / 栃木県 / SF 11位
#11 / 伊沢 拓也 / 30歳 / 東京都 / GP2シリーズ 18位
チーム 無限
#15 / ファビオ・ライマー / 25歳 / スイス / WEC 17位
#16 / 山本 尚貴 / 26歳 / 栃木県 / SF 9位
ドラゴ コルセ
#34 / 小暮 卓史 / 34歳 / 群馬県 / -
ドコモ チーム ダンディライアン レーシング
#40 / 野尻 智紀 / 25歳 / 茨城県 / SF 10位
#41 / ナレイン・カーティケヤン / 38歳 / インド / SF 13位
ナカジマ レーシング
#64 / 中嶋 大祐 / 26歳 / 愛知県 / SF 15位
#65 / ベルトラン・バゲット / 28歳 / ベルギー / 15年より新規参戦
■インディカー・シリーズ
インディカー・シリーズでは、アメリカン・ホンダ・モーターの子会社であるホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)が、6チーム12台に2.2リッター V6ツインターボエンジン「HI15R」を供給し、ドライバーとエンジンマニュファクチャラーのダブルタイトルを目指す。
佐藤琢磨は、昨シーズンに引き続き、「A.J.フォイト・レーシング」から参戦する。
【Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト】
Hondaはモータースポーツ界で活躍する若手ドライバーの発掘・育成を目的とした、人材育成プログラム「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」を展開している。
昨年より開始したGP2 シリーズへの参戦を引き続き展開し、F1ドライバー輩出に向けた取り組みの強化を図っていくとしている。今後、McLaren Racingとの連携をさらに強め、日本人ドライバーが世界で活躍できる機会を創出していく予定だ。
国内では、全日本F3選手権に参戦する3名と、ジュニア・フォーミュラレースである「FIA-F4選手権」に参戦する3名をそれぞれサポーする。
■GP2 シリーズ
昨年の全日本F3選手権においてチャンピオンを獲得した松下信治が、今シーズンより、F1への登竜門と呼ばれる「GP2 シリーズ」に、フランスを拠点とする「エーアールティー・グランプリ(ART Grand Prix)」より参戦する。
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