ホンダ、インドのラジャスタン州タプカラの四輪完成車工場で生産を開始
ホンダのインドにおける四輪車生産販売会社である、ホンダカーズインディア・リミテッド(以下、HCIL)は、ラジャスタン州アルワル地区タプカラ工場の、四輪完成車組立ラインでの生産を開始した。
生産開始の記念式典には、ラジャスタン州首相のバシュンダラ・ラージェ氏、ラジャスタン州政府高官および関係者を来賓として招き、ホンダからは担当役員などが出席した。
新工場は、ラジャスタン州で初となる四輪車生産工場。450エーカーの敷地内に、鍛造、プレス成型、パワートレイン部品、溶接、塗装、樹脂成型、エンジン組立、フレーム組立の各工場およびエンジンテスト設備といった機能を一体化し、ホンダの世界の生産拠点で蓄積されたノウハウを集めた生産工場である。
本工場では、高品質とエルゴノミクス(人間工学)の観点からの最適化、生産効率および作業の安全性の向上を達成すべく、オートメーションの最適化、最新設備の導入、レイアウトの最適化が行われている。また、環境保護およびエネルギーの有効活用にも注力している。
新工場の年間生産能力は12万台で、既存工場と合わせたHCILの完成車年間生産能力は24万台となった。新工場では「ホンダ アメイズ(Honda Amaze)」の生産を開始。HCILは2013年4月から2014年1月までの9ヵ月間で、前年同期比で業界最高の78%増の10万1,370台を販売しており、2013年度の年間販売台数はHCILとして初めて10万台を超えた。
新工場への投資額は約352億6,000万ルピー(約578億円)、稼働時の従業員数は約3,200名。
<常務執行役員 アジア・大洋州生産統括責任者 松本宜之氏のコメント>
「ホンダがラジャスタン州へ進出するにあたり、州政府による多大なサポートに感謝いたします。インドはホンダにとって重要な市場です。タプカラ工場での完成車生産の開始に伴い、ホンダのインド国内での事業を拡大すべく、さらに強化してまいります。また、ホンダの製品および事業を通して『存在を期待される企業』を目指してまいります」
<ホンダカーズインディア・リミテッド 金山裕則社長のコメント>
「新工場で完成車生産を開始したことはHCILにとって重要な節目となります。多くのお客様にご支持をいただいている「ホンダ アメイズ(Honda Amaze)」や新型「シティ(City)」などの現行モデルに加え将来の商品ラインナップで、インドのお客様のホンダ車に対する強い需要にお応えしてまいります」
【タプカラ工場概要】
所在地:ラジャスタン州、アルワル地区、タプカラ工業地域
敷地面積:450エーカー
年間生産能力:12万台
投資額:約352億6,000万ルピー(約578億円)
【ホンダカーズインディア・リミテッド(HondaCarsIndiaLtd.)概要】
設立:1995年12月
資本金:77億ルピー
出資比率:
本田技研工業株式会社73.6%
アジアホンダモーターカンパニー・リミテッド26.4%
代表者:社長 金山裕則(かなやまひろのり)
本社所在地:ウッタルプラディッシュ州グレーターノイダ
事業内容:四輪車の製造・販売
生産車種:ブリオ、シティ、ジャズ、アコード、CR-V、ホンダアメイズ
生産能力:24万台/年