スバルの人気SUV「フォレスター」は ハイブリッドとターボ、どっちが買い!? スバルらしい走りの愉しさを求めるなら断然ターボだ

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世界市場でいま最も売れているスバル車は、SUVの「フォレスター」だ。ここ日本でも、ミディアムクラスのほど良いサイズ感から、広く支持を集めている人気車種となっている。さて、2021年8月にマイナーチェンジを実施したばかりのフォレスターだが、4つあるグレードのうち、3グレードはe-BOXER(イーボクサー)と呼ばれるハイブリッド車で、残る1つがターボエンジンを搭載する。スバル車らしい走りの愉しさを味わうなら、筆者は断然“ターボ”を推したい。

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  1. 新時代の加速フィーリングにスバリストも納得! のe-BOXER(イーボクサー)
  2. 2020年、新型レヴォーグに搭載された新開発1.8ターボがフォレスターにも採用
  3. e-BOXERのウリは燃費にあらず!? 走りの愉しさを味わうのならターボを選びたい

新時代の加速フィーリングにスバリストも納得! のe-BOXER(イーボクサー)

スバル フォレスターは、先進の4WD技術と独自の水平対向エンジンの組み合わせが独自の個性となり、根強い支持を集め続ける人気のSUVモデルだ。2018年に登場した現行型で5代目となる。

当初は、2.5リッターノンターボエンジンと、2リッターノンターボエンジンにモーターを組み合わせたe-BOXER(イーボクサー:ハイブリッド)の2タイプがラインナップされていた。

4代目にあった高性能な2リッターターボエンジンが廃止されたことで、高性能なスバル車を好むスバルファン(スバリスト)たちも一時は落胆したものの、モーターの補助効果は新時代のターボ!? とも言えなくはないことから、すぐに人気の中心となっている。

2020年、新型レヴォーグに搭載された新開発1.8ターボがフォレスターにも採用

その後2020年10月の一部改良で2.5リッターを廃止し、ラインナップの主力をe-BOXERに絞るとともに、新パワートレインとして、同年にフルモデルチェンジした新型レヴォーグに初搭載した新開発1.8リッターボクサーターボエンジンを、フォレスターにも採用した。

SNSなどでのスバリストたちの評判を探ってみる限り、e-BOXERの新しい加速フィーリングも新たな支持層を集めたが、旧来からのファンにはやはりボクサーターボのほうが馴染みやすいようだ。

2021年8月の大規模なマイナーチェンジでもこの体制は変わらず、新型フォレスター4グレードのうち「SPORT(スポーツ)」のみが1.8ターボで、残る3グレードは全てe-BOXERという布陣となっている。

e-BOXERのウリは燃費にあらず!? 走りの愉しさを味わうのならターボを選びたい

さて、悩ましいのがこの2つのパワートレインの選択だ。

他社のSUVでも、例えば「トヨタ RAV4」では、2リッターガソリン車と、2.5リッターハイブリッド車の2ラインアップが用意されている。2リッターガソリン車のカタログ燃費15.2km/L(WLTCモード燃費)と比べ、ハイブリッドは20.6km/Lと、ハイブリッドの低燃費ぶりが光る(ともに4WDモデルで比較)。

ただし2つのラインナップを比べてみると、例えば同等グレードの「ハイブリッド X E-Four」と、ガソリン「X 4WD」の価格差はなんと62万円にも及んでいる! その価格差を燃費差で補うことは無理だから、手持ちの予算によって必然的に選択肢が決まってくることだろう。

フォレスターのパワートレインは2タイプとも性能はほぼ互角

これに対しスバルの場合、e-BOXERのカタログ燃費は14.0km/L(WLTCモード燃費)で、1.8リッターターボも13.6km/Lと、ほぼ同等の燃費性能を誇る。SUBARU自身もe-BOXERをハイブリッドとは声高にうたっていない。使用燃料も、両モデル共にレギュラーガソリンと、ほぼ横並びの存在となるところが面白い。

しかも価格は、e-BOXERモデルが293万7000円から317万9000円。これに対し1.8ターボのSPORTは330万円と、むしろターボのほうが特別なモデルという位置付けになっているのが、なんともスバルらしいところ。

街中で活きるe-BOXERと、郊外路で発揮されるターボ…2つのフォレスターはこう違う

ここでe-BOXERと1.8リッターターボ、それぞれのフォレスターを乗り比べて感じた違いについてご紹介しよう。マイナーチェンジ後のe-BOXERは未試乗だが、スバルによるとパワートレイン自体の変更はないとのことなので、旧モデルでの印象でお伝えする。

静粛性が高く加速感もスムーズなe-BOXERは、特に街中での走行が心地良い。ただ、モーター出力の高いトヨタのハイブリッドなどと比べ、中速以上でのパンチに欠けるところも。郊外路でロングドライブを楽しむなら、1.8リッターターボの加速感に好感を持った。

ただし1.8リッターターボも、“ターボ”のスポーツ性をウリにするのなら、もう少しだけ低速からもりもりとパワーがあるとなお嬉しい。2リッターターボを搭載していたかつてのパワフルなフォレスターを知る人には、やや物足りなさを覚えてしまうだろう。

本来なら低速を補えるe-BOXER+ターボの組み合わせがあれば理想的なはずなのだが、それはないものねだりか。今後の展開にも期待したい。

ともあれ、新型フォレスターを買って週末のアウトドアレジャーなどでガンガン活用したいと考えるなら、現時点ではターボのほうを筆者はお勧めしたい。

このあたりは、ユーザーの使い方や好みによって意見も大きく分かれるだろう。ぜひ販売店で2モデルを試乗でしっかり乗り比べたうえで決めて欲しい。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:茂呂 幸正・SUBARU]

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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