三菱 新型アウトランダーPHEVと日産 新型エクストレイル e-POWER、電動化モデルが揃って2022年早々にもフルモデルチェンジへ
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:三菱自動車工業・日産自動車
三菱のミッドサイズSUV「アウトランダー」が、2021年中にもフルモデルチェンジを迎える。基本骨格にはルノー・日産と共同で開発したCMFプラットフォームを採用。デザインは全くの別物だが、同時期にデビューする日産の新型エクストレイルと共有されるメカニズムも多い。
そんな中で三菱は、2021年中にも発表予定の国内向けモデルを「PHEV(プラグインハイブリッド)」専売とすることで差別化を図る。
世界の潮流よりも10年も早く電動車両の量販化を実現させた三菱の先見性
カーボンニュートラルの実現に向け、世界中の自動車メーカーが慌ただしくクルマの電動化に大きく舵をとった2021年。しかし三菱は、そんな波が起こる遥か前から電動化モデルの量産に力を注いでいた。
その先見性は素晴らしく、2010年には量販EV「i-MiEV(アイミーブ)」を、そして2013年には量産PHEV(プラグインハイブリッド)「アウトランダーPHEV」を世界に先駆けそれぞれ市販化している。
世界に先行し量販化されたアウトランダーPHEVがいよいよ2021年中にもフルモデルチェンジへ
その歴史的偉業を成し遂げた2モデルも、2021年から2022年にかけそれぞれ次世代モデルへバトンタッチする予定だ。i-MiEVの実質後継モデルとなる軽EVは日産と共同開発され、2022年にも登場予定。
そしてアウトランダーPHEVも、いよいよ待望のフルモデルチェンジが実施される見込みである。
日本仕様の新型アウトランダーにガソリンモデルはなく、PHEV専売化
2021年3月、三菱は北米でフルモデルチェンジした新型アウトランダーのガソリンモデルを先行発表している。新型アウトランダーPHEVも、基本的なデザインは共通。従来型が曲面の多い柔らかなスタイリングだったのに対し、新型はタフさ、力強さを強調したスクエアなデザインに生まれ変わっている。
そのガソリンモデルは、従来型でもほぼPHEVモデルが販売の主流であったこともあり、新型の国内導入はない。世界に先駆け量販化を実現させた“電動の三菱”を前面に押し出すべく、日本で売られる新型アウトランダーはPHEV専売モデルとなる。早ければ2021年中、遅くとも2022年初春頃には正式発表される見込みだ。
日産の新型エクストレイルは“e-POWER”推し! PHEVモデルの設定はなし!?
さて、遠い親戚(?)にあたる日産版の新型エクストレイルに、三菱同様のPHEVモデルは導入されるのだろうか。現段階ではNO! のようだ。
日産でも中期経営計画の発表に新型エクストレイル発売の記載がある。電動化対応については、新型ノートなどで強く押し出している日産のハイブリッド技術「e-POWER(イーパワー)」が、2022年にも新型エクストレイルへ載ることがしっかり明記してある。日産ではその先にEV(電気自動車)を想定しており、PHEVモデルの計画は聞こえてこない。
なお新型エクストレイルも、アウトランダー同様に北米で先行発表済みだが、国内においてはいまだほとんど情報は発信されておらず、日本の日産ファンをやきもきさせている状況だ。
ともあれここ日本で、一刻も早く新型「エクストレイル」そして「エクストレイル e-POWER」を売り出すのが先決だろう。ただし半導体不足などの影響もあり、発表が遅れている模様。正式発売は2022年初春頃となりそうだ。
いずれフルEVモデル「アウトランダーEV」が追加される日もやってくるはず!
ただし今後、世界各国の需要の変化に応じ、新型アウトランダーにe-POWERを、新型エクストレイルにPHEVモデルをそれぞれ追加、とアライアンス関係を活かした相互補完を実施する可能性はありそうだ。
そして、世の中の電動車両比率が上がり出す2025年頃には、フルEV化された「アウトランダーEV」(仮称)の姿を見ることが出来るかもしれない。軽EVに続き、日産とのコラボで誕生する可能性は高い。
まだ新型アウトランダーPHEVが市販化すらされていない状況では、ちょっと気の早い話にも思えるが、アウトランダーの次なる展開についても、引き続き注視していきたいところだ。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:三菱自動車工業・日産自動車]
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