ホンダ CR-V(ガソリン・FF・5人乗り仕様)実燃費レポート|人気SUVの実燃費を徹底テスト(5/6)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:永田 恵一 / 和田 清志
ホンダ CR-V(ガソリン・FF・5人乗り仕様)実燃費レポート 総合編
■ホンダ CR-V(ガソリン・FF・5人乗り仕様)総合実燃費:13.8km/L
総合実燃費 | カタログ燃費 | |
---|---|---|
ホンダ CR-V 1.5ターボFF | 13.8km/L | 15.4km/L |
トヨタ ハリアー 2リッターガソリンFF(初期モデル) | 15.3km/L | 16.0km/L |
日産 エクストレイル 2リッターガソリン4WD(初期モデル) | 12.8km/L | 15.6km/L |
堅実さが光るCR-V、唯一にして致命的な欠点とは
モデルチェンジされたCR-Vは最新のこのクラスのSUVとして、燃費も含め全体的に飛び抜けた部分や面白みこそないものの、ほとんどの要素で85点以上が取れる堅実な仕上がりであった。
短い時間の試乗だと強く頭に残る部分は少ないかもしれないが、筆者は2日間CR-Vに乗り“日常的に使うクルマとしてはいいパートナー・道具”と感じた。世界中で不特定多数の人が乗るミドルSUVとしては、「これはこれでいい、必要なクルマだ」という印象だ。
しかし、それだけに納得できないのが、新型CR-Vの全体的な価格設定である。1.5リッターターボは、直接的なライバルと想定したであろうCX-5の2.5リッターNA車(こちらはFFがなく4WDだけだが)に対し、装備内容を考えても20万円ほど高い印象。CX-5なら燃料コストが安い上に、パワフルで楽しい2.2リッターディーゼルターボと同等の価格だ。またフォレスターもCR-Vに近い路線ではあるが、直接のライバルになるであろう2.5リッターNAで20万円ほど安い。
ミドルSUVはゴージャスなハリアー、SUVイメージの強いエクストレイル、同じく強いSUVイメージと4WD性能がウリのフォレスター、ディーゼルエンジンのCX-5と、キャラクターの強いモデルが揃う激戦区。それだけに、キャラクターが決して強くないCR-Vの価格が周りより高いというのは先々厳しいように思う。
またCR-Vには7人乗り仕様があるが、これも競合相手へのアドバンテージとして強いとは言えない。というのも、モデルは古いがエクストレイルやアウトランダーにも7人乗り仕様はあり、価格は安い。さらにCR-Vを買える予算があり、ボディサイズに制約がないなら、SUVを軸足としたCX-8や、ミニバンを軸足とした三菱 デリカD:5といった選択肢だってある。特にデリカD:5はビッグマイナーチェンジ直後なので、魅力的といえる。
ハイブリッドに関しても、CR-Vと近い価格でゴージャスなハリアーや、CR-Vハイブリッドの10倍程度の容量のバッテリーを積み、災害時やアウトドアでも電気が使える利便性を持った三菱 アウトランダーPHEVがある。そんな中でCR-Vの居場所を考えるのは難しい。
そのため、堅実さがウリのCR-Vには、今からでも遅くないから豪華装備を外した標準的なグレードの設定による価格の見直しを求めたい。シビックのように、せっかく日本で復活したCR-Vがまた埋もれてしまわないよう、早急に対応してほしいと強く願う。
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