ホンダ CR-V(ガソリン・FF・5人乗り仕様)実燃費レポート|人気SUVの実燃費を徹底テスト(2/6)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:永田 恵一 / 和田 清志
ホンダ CR-V(ガソリン・FF・5人乗り仕様)実燃費レポート 市街地編
■ホンダ CR-V(ガソリン・FF・5人乗り仕様)市街地での実燃費:11.4km/L
市街地での実燃費は11.4km/Lという、下の表を参照すると「ダウンサイジングターボだからといって特にいい訳でもないけど、2.5リッター級の動力性能を考えれば納得できるかな」というレベルの燃費を記録した。
市街地実燃費 | カタログ燃費 | |
---|---|---|
ホンダ CR-V 1.5ターボFF | 11.4km/L | 15.4km/L |
トヨタ ハリアー 2リッターガソリンFF(初期モデル) | 12.9km/L | 16.0km/L |
日産 エクストレイル 2リッターガソリン4WD(初期モデル) | 11.3km/L | 15.6km/L |
もう少しトルクがあれば....と感じるシーンも
市街地編では常用域でのドライバビリティ(運転のしやすさ)、アイドリングストップの印象を中心にお伝えする。
まず常用域のドライバビリティに関しては、2000回転以下のトルクの太さとCVTのマッチングのよさにより、普通の交通状況であれば1500回転程度の低いエンジン回転で流れに乗れ、基本的に運転しやすい。ただし、やや速い加速や、走行車線から追い越し車線への暖加速といったシーンで使うことも多い2000~3000回転のトルク感が、「もう少しあればなお運転しやすい」と感じる面も。これは2000回転以下の太いトルク感のせいもあるだろう。
1.5リッターターボで190馬力という数値、絶対的な動力性能も重要だが、SUVというクルマの性格を考えると、最高出力は175馬力程度でいいから、むしろ2000~3000回転のトルクが太くなればさらに運転しやすかったと思う。
アイドリングストップの優秀ぶりが光った!
アイドリングストップはホンダの軽自動車と同じ、停止後ブレーキをもう一踏みするとエンジンが停止するというタイプ。停まりそうで停まらない渋滞中や一時停止などで不必要なアイドリングストップが起こりにくく、好ましい。アイドリングストップ自体も再始動は素早く、かつ再始動時のセルモーターの音も大変静か。さらにテストした日の気候であればアイドリングストップはほぼ停止するたび必ず作動、さらに停止中の再始動もほとんどないなど、完成度は高いと評価できる。ただ、エンジンのアイドリング中の振動は若干気になった。走行性能向上のためエンジンマウントが硬めなのが原因のようだ。
またテスト前に他社のエコモードに相当するECONモードも試してみたところ、オンにするとアクセル操作に対するレスポンスがマイルドになる、エアコンが控えめになるといったお決まりの変化があり、より運転しやすい部分もある。基本的にはECONモードをオンにして走ることを勧めたい。
停止まで先行車追従型のアダプティブクルーズコントロールを市街地でも(※)使ってみると、加減速はスムーズで、停止後はアイドリングストップが自動的に作動するなど申し分なし。さらに電動パーキングブレーキなので、アダプティブクルーズコントロールを使っていなくてもブレーキホールド機能をオンにすればブレーキは保持されるなど、特に渋滞中のサポートなどに有効に使えるだろう。
※メーカーは高速道路での使用を推奨。
その他気づいたこととしては、2018年にフルモデルチェンジされたスバル フォレスターもそうだが、CR-Vもボンネットが中央から左右に向かって峰のように高くなっており、横幅のつかみやすさにつながっている点が挙げられる。
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