トヨタ 86 実燃費レポート｜エコカー並みの低燃費で「水平対向エンジンは燃費が悪い」は単なるウワサだった！？(5/5)
- 筆者： 小鮒 康一
- カメラマン：小林岳夫
トヨタ 86 実燃費レポート｜総合実燃費編
今回の86燃費テストは、街乗り・郊外路・高速道路と合わせて159.5kmを走った結果、総合実燃費は14.4km/Lとなり、カタログ燃費の12.4km/Lを大きく超える結果となった。
今回は、特に高速道路と郊外路での燃費の良さがトータル燃費の良さに繋がった結果となったが、これは、ファイナル4.100、6速0.582というAT車のハイギヤードなギア比も貢献しているに違いない。
といっても、燃費重視ばかりのギア比というわけではなく、マニュアルモードを使用して積極的に変速させてあげれば、充分楽しい走りも満喫することができるのが86の素晴らしいところ。ガンガン走るときは楽しく、淡々と移動するときは低燃費という、相反する部分が同居するのが86の魅力と言えるだろう。
[TEXT：小鮒康一／PHOTO：小林岳夫・小鮒康一]
燃費テストコース概要
試乗ルート「高速道路」
首都高 横羽線 東神奈川ランプから東京湾アクアラインの海ほたるを経由し、から最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約76km。
試乗ルート「郊外路」
茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。
道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。
試乗ルート3「市街地・街乗り」
千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、オートックワン編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。 平均時速は15～18km/h程度で、イメージとしては混んだ東京都内の道に近い。道のりは約55km。
トヨタ 86の主要スペック
| トヨタ 86の主要スペック | |
|---|---|
グレード | GT“Limited” |
JC08モード燃費 | 8.6Km/L |
全長 | 4240mm |
全幅(車幅) | 1775mm |
全高(車高) | 1320mm |
ホイールベース | 2570mm |
乗車定員 | 4人 |
車両重量(車重) | 1260kg |
エンジン | 水平対向4気筒 直噴DOHC |
排気量 | 1998cc |
最高出力 | 147kW (200PS)/7000rpm |
最大トルク | 205N・m (20.9Kgf・m)/6400-6600rpm |
駆動方式 | FR（後輪駆動） |
トランスミッション | 6速オートマチック |
燃料 | ハイオク |
価格(消費税込) | 325万800円 |
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1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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